
12月5日発行
三宅洋平マガジン「感覚と科学」12号
今号の特集記事、
【「大地の再生」講座 in 因島に参加して】
より一部抜粋をして、メルマガの中身をお届けします。
ー目次ー
▼大地の再生との出会い
▼因島の村上農園さんへ
▼矢野智徳氏による「大地の再生」座学
▼自然農のみかん畑へ
▼里山拠点のガーデンを大地再生
▼文字どうり命がけで大地再生
▼岡山に戻って
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▼大地の再生との出会い
大地の再生との出会いは突然でした。
しかしそれは必然とも言えるタイミングでもあったのです。
沖縄から岡山に移転してまだ3ヶ月ほどの今年の2月上旬頃のこと、
三宅商店の事務所に大地の再生関西支部を率いる栗熊さん御一行が訪ねてくれたことに遡ります。
現在のコンクリート時代の開発によって閉ざされた地下水脈を繋げることで、
溜まった湿気を取り除いては、住環境を快適にして、家を長持ちさせることができる。
さらには繁茂する笹の猛威や害虫(と呼ばれる虫たち)の発生を抑え、
里山を美しき元の姿に戻すことができるという。
そしてその方法とは空気と水が滞った大地の水脈に沿ってスコップで穴を掘り、
炭や枝を敷き詰めてやるというとてもシンプルなものでした。
今も当時も湿気対策に追われている古民家ですが、
(旧三宅商店事務所、現(仮)パーマカルチャー実践道場・高富ファーム。
現在、三宅商店事務所はすぐ近くに移転して11月18日より玄関先で店舗をオープンしています)
大地の再生の御一行が帰られた後、早速三宅が溝を掘って炭と枝を入れると、
確かに今まで湿気の抜け辛かった箇所が数日で乾いて行くのを目撃。
この調子で少しずつ広げていけば、荒れ狂う竹林や笹薮も改善され、
弱ってしまった家の周りの樹木も元気になる。
そんな希望を持たせてくれました。
しかし古民家から延々と湧き出てくる作業や、日々の仕事に追われて手が付けられず。
そんな時、お隣広島県の瀬戸内海に浮かぶ島、本州よりしまなみ海道を通って2番目に位置する
因島(いんのしま)にて大地の再生講座があるとのことで、感覚と科学編集部で参加して参ったのです。
・・・・中略・・・・
▼矢野智徳氏による「大地の再生」座学
「気づいて見たらこの大地を含めた風土が、
そこで生活しようと思っても本当に疲弊してしまって、
普通の生活も成り立たないような実態が生まれてきてしまう。
そういうことがいよいよ表面化していくそういう時代や時期になってきていると思う」
矢部さんは日本の大地の現状をこう憂えるが、
しかし同時に希望に溢れ、可能性を感じてもいます。
「今ならまだ間に合う」と。
そうして矢野さんは日本の大地を治療し続けています。
空気と水が循環する本来の野生の大地を再生するために。
・・・・中略・・・・
(ここからは座学の文字起こし:編集 by 感覚と科学編集部)
【今の住環境の問題点】
大地を掘って問題点を見ると土の中の有機ガスが地上に抜けきれない状態になっている。
有機物が無酸素状態で分解されると硫化水素などの有機ガスが発生し、
中で篭ったそれらの煙が土に吸着されて変質するグライ土壌ができあがる。
グライ層は粘着質でその中を空気と水が通らないので植物の根が張れない死んだ土壌となってしまう。
そして崩れやすくもある。
こういう状態になると、動植物の呼吸は低下して、
逆にこの土と空気質にあった嫌気性のバクテリアや植物が繁茂するようになる。
人の嫌ういろんな病菌類であったり、カビ、ムカデ、ヤブ蚊などの
ことごとく人が「嫌だ」と言って殺虫剤をかけたくなるような生き物達が
こういう土壌を中心に生息するようになってきます。
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