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ソーヤー海が旅するパーマカルチャーの世界

ソーヤー海が旅するパーマカルチャーの世界

東京アーバンパーマカルチャーの主宰として、
都会に寄り添ったパーマカルチャーを伝え、実践している
ソーヤー海くんが岡山の三宅商店事務所に遊びにきて、
2日間に渡る三宅商店スタッフへのNVCワークショップと、
パーマカルチャーのプレゼンテーションを行なってくれました。
  
 ※NVC=ノンバイオレント(非暴力)コミュニケーション
 『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』
 マーシャル・B・ローゼンバーグ[著]・安納献[監訳]・小川敏子[訳]
 https://goo.gl/56We1W
  
 
そのパーマカルチャープレゼンが非常に面白く、
解説がとてもわかりやすかったのでその一部始終を大公開。

パーマカルチャーって何?
という方もまだまだ多いと思いますし。
 
現在、
海くんは東京からもアクセスのしやすい千葉県いすみ市に
築100年とも言われる古民家を入手し、

「パーマカルチャーと平和道場」

を開いています。
 
パーマカルチャーな知識や技術、または田舎暮らしを
体験したくてもなかなか踏み出せない、
またはどうしていいか分からない人たちの背中を押す
大きなキッカケになったのではないでしょうか。
 
それは古民家の改修費用のために
今年の初めに立ち上げたクラウドファンドで、
目標を大きく上回る支援を獲得したことに
如実に現れているように感じます。
 
ちなみに2016年の選挙フェスでも
応援演説に駆けつけてくれています。
ピースフルでファンキーでアフロなナイスガイです。

2016.07.09 三宅洋平くん選挙フェス ソーヤー海・応援演説 (はじめの部分)

2016.07.09 三宅洋平くん選挙フェス ソーヤー海・応援演説 (おわりの部分)

 
来月に迫りましたが、
三宅とメルマガ編集部は9月13日から2週間に渡る
海くんと東京アーバンパーマカルチャー主催の
シアトル〜ポートランドの西海岸ツアーのために渡米します。
 
パーマカルチャーを中心とした
オルタナティブ文化の最前線をチェックしてきますので、
今後の展開にご期待ください。
 
以下の文章は海くんが
三宅商店事務所にておこなったプレゼンテーションの
文字起こしです。

全て海くん自身の言葉ですが、
読みやすくするために整えています。

パーマカルチャー「文化の創作」
─────────━━━━━━
 
【ソーヤー海がパーマカルチャーを通してやろうとしていること】
 
貨幣経済はあくまで一つの経済の形であって
持ち寄り経済も立派な経済ではある。
 
そのいろんな経済がある中で僕たちは生きていて、
重要なことは、生態系が何とか健康であれば生きていける。
もし社会が潰れた状態になっても。
社会も安定していると比較的いい暮らしができるけど。
 
でも貨幣経済が生態系とか社会を潰してしまうと、
もうほんとにないんだよね。オプションが。
 
だからそこの危機感で今ギフトの活動している。
なるべくその貨幣経済に関わりたくないから。
でも良い方向がまだ見つかってないから、
貨幣経済に関わりながらギフトをやっている。
 
NVC(ノンバイオレントコミュニケーション)と一緒だよね。
ピュアな世界に行きたいんだけど、
全然ピュアじゃない生活をしている現実。
 
そういう仲間がいっぱい地球にいて、
ちゃんとこういう捉え方をしながら素敵な生き方をしてる。
 
みんなも似たような世界観を持ってるかもしないけど、
ぼくは「資本主義教」って呼んでて、
特に東京中心にいると「やっぱりお金がないと食っていけない」
っていうマントラをみんなで唱えてるんだよね。
 
「金がない金がない」とか「食っていけない!」と言ってると、
ほんとにそういう感じになってしまう。
 
それって一種の宗教のやり方とおんなじなんだよね。
おんなじマントラを唱えていくとその世界になっていく。
やっぱり東京のお金が無いって言ってる僕の知ってる人たちは、
地球上で言うと豪族レベル。地球の平均と比べると。
 
だから「あるかないか」ってほんとに意識の次元で。
みんなで「金がない金がない」という世界を作っていると、
なかなかその意識からシフトしにくい。
だからそれがいつも挑戦。
 
いつの間にか太陽も月も消えて、あまり関係なくなっちゃってる。
とりあえず金がないとほんとに生きていけないって。
 
ぼくがパーマカルチャーやNVCで取り戻そうとしている世界観は
生態系があることで、社会があって、経済があって、
そして貨幣経済が成り立っているってこと。
この世界観で生きていけば何が一番効果的か見えてくる。
全て繋がっているってこと。
 
【パーマカルチャーの定義とは】
 
パーマカルチャーは厳密に言うと持続可能な農業
(パーマネントアグリカルチャー)から来てるんだけど、
それは多年草中心の森とか狩猟採集をしていた頃の農業のデザイン。
だから田んぼとかのその前。
 
一番地球と地形を変えてきたのは農業。
だから人間の環境破壊の原点は農業じゃないかって。
そしてそこからヒエラルキーが強化されてきた。
 
農業によって資源を溜められる時代になったから。
溜められる人が偉い人っていう感じで、
ちょっとづつ農業と共にヒエラルキーとか今の社会体制が出来てきた。
 
日本でも昔はお米が税金払う術だったりして。
結構農産物と貨幣経済ってすごい直結しているんだよね。
あと土地を所有する感覚も貨幣経済と結構近い。
 
でも、おいしいご飯がいっぱいあるからって幸せになれる訳じゃなくて、
やっぱりその背景にある文化とかも大事。
だからパーマネントアグリカルチャーだけじゃなく、
パーマネントカルチャーとの2つをくっつけたのが
「パーマカルチャー」
 
これは共生型の社会のデザイン作法で、「デザイン」がポイント。
抑圧や搾取する社会システムを変えるような市民運動もあるし、
情熱的な生命オタク、まあ多分みんなの周りにもいっぱいいるけど、
菌の話を始めたら止まんないみたいなさ。3時間ぐらい。菌LOVE。
 
ぼくは情熱的な人が大好きだから、
結構それに惹かれてパーマカルチャーにずっといる。
パーマカルチャーの集まりにいると大体情熱的な人が集まる。
 
【パーマカルチャーの倫理と心構え】
 
パーマカルチャーには3つの倫理があって、
 
Care of the Earth(地球へのケア)
地球を大事にする。ま、地球しかないからね、家が。
 
Care of People(人へのケア)
自分と他の人を大事にする。
 
Fare Share(平等な分配) 
余ってるものをどんどん配っていけばみんな幸せになるじゃんっていう。
 
ガンジーも「自分がコートを2つ持ってたら、
あなたは他の人のコートを持ってることになる」って言ってたんだけど、
常に足りないって思ってる世界の中で多めに持ってる人は確実にいる。
うちらも含めてどうやってそのバランスを作って行くかっていうのは、
なかなか難しい課題。
 
でも余ってるものをどんどん配っていけばそこにプラスは生まれて来る。
それがFare Share。
 
いろいろ心構えもあって、
The problem is the solutionが一番大好きな表現。
「問題の中にこそ答えがある」っていうような表現なんだけど、
そうするとだんだん問題がなんか「きたー!」みたいな。
「葛が全部おれの畑を覆ったー!」とか。
「イノシシきたー」みたいな感じで、
「じゃあここのソリューションなんだ」みたいなさ。
 
有名なのがナメクジに苗が食い尽くされちゃっている農場で、
ビル・モリソンが「あなたはナメクジ問題があるんじゃなくて、
アヒルが足りない問題があるんだ」って言ったの。
 
 ※ビル・モリソン
 パーマカルチャーの創始者
 『パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン』ビル・モリソン[著]
 https://goo.gl/ugoP96
 
アヒルを導入するとナメクジの卵を食べるから。
しかもアヒルの卵とかも収穫できるから一石二鳥。
だからThe problem is the solutionってすごくでかい。
 
次にObtain a yield。「収穫を得る」っていう意味で、
何か取り組む時に遠い将来に結果が出るような活動をすると
途中で息切れするから、ちゃんと短く収穫を得るっていうことが大事。
 
Biggest limit to abundance is creativity
「豊かさを制限するのは創造力」だから、
創造力を働かせることでもっと豊かな世界を作ることができる。
 
Mistakes are tools for learning
「失敗は学びの重要な資源」だからどんどん失敗していこう。
そこから学ぶから。だからまた子供になるって感じで。
大人のすごい難しいところは「失敗していけない」
っていう思考にいろいろ抑えられてしまう。
 
最後は「あるものを活かす」
Use onsite resources
大体必要なものは自分の身の回りにあるから。
輸入するんじゃなくてあるものを活かす。
 
その全部を一番シンプルなパッケージ言うと、
「活かし合う関係性のデザイン」が僕にとってはパーマカルチャー。
 
だから常にそこにあるものを活かす。
それが例えば三宅商店だったらそこにいる人たちとか、この空間とか、
それを活かして行くとどんどんプラスになっていく。
 
【学生運動からコスタリカのジャングルへ】
 
僕は学生運動とか反戦運動とかやって、
なんかすごい世界に飛び込んじゃって、忙しくなって、
最終的には燃え尽きてどうしようかって時に
コスタリカのジャングルに移住したの。
とりあえず生きるパワーを感じたかった。
 
コスタリカのジャングルでは土にうんこして
周りにあるパパイヤ、マンゴー、ココナッツ、バナナとかを
収穫して食べて暮らしてたのね。
 
だからなんか初めて地球と出会った瞬間だった。
「ああお金なくても暮らせるんだ」みたいな。
ていうかサルしかいないからそもそもお金が使えないみたいな。
サルにとってお金なんかまったく無価値だから。
 
そのときに気付いたのは「みんなタダで暮らしてんじゃねーか」って。
「人間以外みんなタダ暮らしじゃん」みたいなさ。
そういうのがハッとさせられたんだよね。
都会にいるとお金がないと絶対に暮らせないって言う世界だから。
 
なんかそれが地球との出会いで、
ここでパーマカルチャーの本とかも初めて読んで、
「これが地球で生きるためのマニュアルだ」みたいなね。




 
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