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【テキスト版】憲法フェス 東京 第一部 街頭演説(2/3) 三宅洋平 2016.9.9 新宿小田急西口駅前

【テキスト版】憲法フェス 東京 第一部 街頭演説(2/3) 三宅洋平 2016.9.9 新宿小田急西口駅前

2016年夏の参院選、東京選挙区で旋風を巻き起こした山本太郎×三宅洋平コンビが、今度は「憲法」を語る!9月9日から3日間、東京・名古屋・大阪にて、政治家、有識者や、各界のアーティストなど豪華ゲストをお呼びしながら、音楽と共に憲法を学んだ「憲法フェス」登壇者のトークを書き起こしました。

2016年9月9日 憲法フェス 東京 第一部 街頭演説 Pert2

こんにちは三宅洋平です。

選挙のときっていうのは、もう非常に目的が明確なんで、当選するか落選するか、票を入れてもらうか入れてもらわないかで。そういう意味ではすごくこう、フェスりやすいというか、選挙フェスは盛り上がりやすいですね。

で、憲法フェスは、実はもうこの数週間バタバタと仕込んできたんですけれども、僕ら自身が、「そもそも憲法意識っていうものがどこまであったんだろうか?」ということが問われます。で、「そもそも憲法ってなにか?」がわかっていないから、憲法を変えられることに対しても、今ひとつモチベーションというか、エモーションが湧いてこないんですよね。

だからやっぱり自分たち自身も、「どうやって心を沸き立たして、これを問題を問題として捉えていくか」っていう旅に出たんだと思ってます。なのでこう、アジテーションっぽく、「イエー!」って盛り上がれる話っていうか、みんなでちょっとコツコツと淡々と、勉強を重ねていくしかないかな、と。

で、「なんで憲法変わるのが危険なのか?」っていうことを、自分の言葉でぜひ語れるようにですね、なにかを持ち帰って頂きたいなと思っています。

だもんで、俺ももう資料と共に歩いています。で、ですね。まず、「憲法が何か?」っていうことを、僕のぐっとくる言葉を探していたんですけど。

小林節さん、ご存知ですか? 皆さんは。『国民怒りの声』として、前回の参議院選挙に立候補しました。で、いち憲法学者がですね、慶應大学の教鞭をとられてきた方が、お歳もですね60を過ぎて、ま、突如というか参議院選挙に。しかも比例で10人束ねて出た訳ですけども。これは実際なみなみならぬことのはずなんです。で、「なぜ、小林節さんがそこまでしたんだろう?」っていうことが、すごい知りたいなと思いました。

(※iPhoneを持ちながら)あ、民進党の小西さんから着信ですね。今日夜のUNITの代官山のほうのゲストなんですけど、恐らく入り時間のことかと思うんですが、今は出れません。はい。これが切れないと今から読み上げるものが出てこないんだよな。。

で、今日ですね、夜、代官山のUNITの方でも憲法フェス夜の部をやります。こちらに、民進党の小西さん。あれですね、「人間かまくらにアタックをして、ひげの隊長にパンチをもらったあの方」と言えば、みなさんよくご存知だと思います。実はこの方、その界隈では、「立憲主義を守る守護神」というニックネームが付くぐらい、憲法のことについてがんばっておられる。今日来てもらうんですけども。

『マガジン9』という雑誌、ネット上のウェブマガジンですけれども、そこでかつての小林節さんのインタビューというのがあったんです。

「そもそも憲法とはなんなのか?」を知りたいじゃないですか。「そもそも憲法ってなんだったっけ?」ということに関して僕はなにか、こう胸に湧いてくるものがなかったんですよ。「なんで憲法がなきゃいけないのか?」そもそも法律も含めてですね、できるだけあんまり学校のルールとかも守らずに生きてきたタイプなので。「法律がなんてなろうが、俺は俺の思う通りに生きるから」って、どっかタカをくくってきたんですよ。だから、「憲法というのがなんなんだろう?」というのに対して、明確な答えがなかったんです自分には。でも、非常に節さんのインタビューがわかりやすかったんです。

簡単にいうとですね、人間は不完全で堕落するからなんです。立憲主義は人間の本質に根ざした真理です。つまり、権力は必ず堕落する。何故なら権力というのは抽象的に存在するのではなく、本来的に不完全な生身の人間が預かるからなんです。つまり、政治家と公務員が個人の能力を超えた国家権力なるものを預かって堕落してしまうということがよくあるんです。人間の歴史はその繰り返しでした。歴史上、完全な人間は一人もいない。不完全だから必ず堕落する。権力者の地位につくと、自分に良きに計らえとなる。だからこそ、「憲法を作って権力を管理しよう」そういう仕組みになってきたんです。

恐らくこれは立憲主義の国際的な認識だと、認識の1つだと思います。まず、はっきりと友達や家族にも伝えていいんだと思うんです。「憲法はなぜあるか?」それは、「権力は常に堕落をするからだ」と。だからそのバランスをとる為に、そのせめぎあいを続ける為に憲法が必要なんだ、ということです。

わかりやすいのは、2世3世と代を追って権力の座につく人たちというのは、やはり勘違いをしていくんですね。「自分たちがやってるんだ」と。で、「そもそも今回の自民党の憲法改正草案の何が問題か?」というと、憲法と法律の違いがわかってないんじゃないか? という人達が憲法をいじろうとしてることなんです。

法律というのは僕が比較的苦手な、「信号を守れ」とか。あ、これって問題発言ですね。アウトですね。信号は守りますよ。だからその、一般的なルールということですね。まぁ学校のルールみたいなものです。「これを守らないと、みんながやっていけないから、守りましょうね」というルールが法律なんです。「皆さん守ってください」と。秩序のために、社会の。

一方で、憲法は法律ではありません。憲法は、権力の側に対して僕らが、彼らの力が暴走することを抑制する為に、作ってるものなんですね。まずここが大きく違うってことも基本的なこととして、持ち帰って頂きたいです。

じゃあ、その自民党の改憲草案が孕む問題とはなにか? これも節さんの言葉をお借りします。「最上位法である憲法は、国民が政治権力を管理する法だという法の基本的な役割分担を、国会議員が知らない可能性がある」つまり、自民党の皆さんがあんまりこれわかってない人が多いんじゃないか? ということです。ですから、改正草案に関しては自民党の方、公明党の方こそ、「本当に読んでますか?」と聞きたいんです。

ちなみにこれバラしちゃいますけど、ごめんなさい、昭恵さん。安倍昭恵さんとお話しした際に、彼女もこう仰いました。憲法の話をちょっと振ったところ、「ごめん。私、改憲草案あんまりちゃんと読んでない」すいません昭恵さん。バラしてます。もう2度と話してもらえないかもしれないけど。でも僕は、その一言に怒りとか絶望とかじゃなくて、希望を感じたんですよ。「ああ、読んでないんだ。総理夫人すら読んでないんだ」ってことは、「改憲オッケー」って言ってる人の中にも、このほんとのヤバさ気付いてない人いっぱいいるんじゃねえの? って俺は思ったんですよ。

だからそれを掘り出して、今までのように、「9条守ろうぜ」って言って固まってる人たちだけじゃなくて、「や、中国おっかねーし、北朝鮮おっかねーし、日本、軍備整えた方がいいっしょ」って言ってる人たちとも、「いや、でもお前の基本的人権も奪われるかもしれないって書いてるぜこれ」っていう話を、これから僕たちはしていかなきゃいけないんですよ。そういうことをですね、この節さんの言葉からすごく自分は感じました。

続けます。「だから愛国心とか教育とか、倫理、道徳の問題に、憲法を直に持ち込もうとするようなことが起こってしまうんです」無知だから。憲法が何かわかってないから。「それはハッキリ言って無知、無教養なんだと気がつきました。そして一部法制局の役人とか、改憲派としては有名だけども憲法学者としては全く無名な何人かの御用学者たちが、愛国心を憲法に持ち込むような彼らのやり方に、根拠を与えようとしているだけなんです」と、こういう風に小林節さんは仰ってます。

ちなみに節さんは、護憲的改憲派として、実はいわゆる護憲派の方たちからも批判される立場にあったりします。彼は若い頃から、日本の憲法はテクニカルにいって不整備なところが多いから、「良い方に変えていく為の法整備は必要だ」ということをずっとやってきた、テクノクラートの方なんですよ。

なので、これは日本の憲法学者では特に右派でない限り珍しいタイプなんで、特に右派の大学でもない慶応大学の教授がですね、若いうちから自民党の勉強会やサークルに頻繁に呼ばれて、招聘されて来たんです。

ですから彼は、改憲派という人たちがどういう精神的バックボーン、どういう知識に則ってこの改憲を進めようとしてるかが、よくわかってるんです。それで、「今、非常に危険だ」と。つまり、彼は改憲派、自民党も改憲派、だけど、「私は、岸信介的戦前に退行するような、戦前の状態に戻るような改憲には、絶対反対だ」と、言ってるんです。

で、憲法議論って常に、「護憲か改憲か」で喧嘩してきたんですよ。で、問題は、「護憲」って言ってる人たちも、9条をすごく硬く握り締め過ぎることで、憲法についてもっと深く考え、「立憲主義がなにか?」ということを、もっと広く国民に伝えるということを、この何十年ちょっとし損ねてきたんじゃないか? ということも、節さんは指摘してました。

なんで僕は選挙中もですね、間違えて改憲派として新聞に載ってしまって物議を醸しましたが、憲法の論議はもう二元論を飛び抜けてですね、「そもそも立憲主義ってなんだ?」「憲法ってなんだ?」「じゃあもっといい憲法ってあるかもしれない」とか。「世界の憲法はどうなってるか?」とか。「国連憲章っていう国際的な憲法は、なにが書いてあるか?」に僕らがですよ、もうこの一般ピーポーが、ついに踏み込む時代にきたんですよ。

なぜか? そうじゃないと戦争の続く世界を終わらせられないことがハッキリしたんです。逆に言うと、世界は武力だけで回ってません。僕も今回、憲法を勉強する中で改めて法の力の大きさを思い知りました。
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で、法律ってなんだ? 言葉です。そこには言葉が書いてあるんです。そしてその言葉を現実的に、或いは抽象的に、哲学的に、時には宗教的に読み解いて、「こういう解釈だと俺は思う」という解釈が、世の中にちゃんとたくさん存在してることが、今よりもさらに進歩的な民主主義を築く土壌になるはずなんです。

そんなこと学校で教わってないですよね? だから改憲草案では、「教育にもっと国が力を入れるぞ」って書いてあるんですけれども。一体どういうことを教育今までしてきたんですか? っていう部分において、憲法意識、憲法教育をこれまでこれだけ何10年もないがしろにしてきた人たちに、「今から教育に力入れっぞ」と言われても、やはり、「信用できません」っていうのが、今の段階での僕の気持ちなんです。むしろ違うことを教えるんじゃないか? 愛国心とか。愛なんて憲法に規定して押し付けるもんじゃないですからね。

で、特にですね102条出してもらいたいんですけど。
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はい。これですね、102条改正案のほうになんて書いてあるか? っていうと、「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」と書いてあるんです。これ主語が逆なんですよ。まずこの102条を最初にお見せしたのは、自民党の憲法改正草案が、つまり言上の乗っかってる場所が逆だぞって事なんです。権力に対して言うことを聞かせる為の憲法なんだから、国はこの憲法を尊重しなければならないはずなんですよ。なのに、主語が入れ替わっちゃってます。俺たち、「国民がこの憲法を守れ」と書いてあるんです。

これ恐らく、世界の立憲主義に対する自民党の挑戦です。憲法は国が国民を縛る為の最上位の法律になっちゃってるんですよ、これだと。途方もない挑戦だと思います。ですから僕は、そのカウンターオピニオンとして、「違うぞ!」という事を言っていきたいんです。

で、そのいい特徴がですね、「何々してはならない」という項目が24個くらい増えてるんですよ。憲法なんですよ。憲法っていうのは、「国が僕らの自由を妨げてはならない」とか、そういう事を決めるものなのに、国民に対して、「何をしてはならない」という事が20数箇所も増えてるんです。これも正に、「主語が逆になってるよ」という事なんです。

で、更に、自民党型憲法改正草案の非常に分かりやすい特徴は、憲法の1番の根幹は何ですか? といったら、「基本的人権」個人としてあなたが尊重される事なんです。それはなぜか? 権力が暴走して戦争とかそういう事態になった時に、これまで散々僕らの基本的人権は剥奪されてきたんですよ。遠い昔の話じゃないですよね? 人によってはまだ生きてるおじいちゃんおばあちゃんが、その経験者です。それを防ぐ為に、今の日本国憲法は機能してます。

誰が書いた? って話は色々ありますよ。それはまた長い議論になるんで、そこはそこでやっていきます。但し、大事なのは70年間この憲法に宿ってきた僕らの精神のほうなんです。その現実のほうなんですよ。

ドイツでは、『ボン基本法』っていうのがあるんですけど、これは憲法を作るまでの暫定的な法律だったんです。だからドイツには本当の憲法ってありません。但し、「この何10年間、この基本法を運用してきた現実が大事だ」という風に認定してるんです。

同じです。9条もそうなんですけれども、「自衛隊持ってるじゃねーか!」とか色んなツッコミはあるんですが、やはり国家として戦争をしてこなかったっていう、この70年間の歴史が重いんですよ。この記録を簡単に閉ざしちゃダメなんです。これ、やり始めたらもう、すぐ戦争だらけの国にできちゃうんですよね。

で、この基本的人権ていうのは、例えば97条、現行の97条を出して欲しいんですけど。
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これが今の97条です。現行の97条は、「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年に渡る自由獲得の努力の成果であって」もうこの1文に滲み出る歴史が色々ありますよね。物凄い苦しんでこの自由を獲得してきたわけです人々は。権力に対して。

「これらの権利は、過去幾多の試練に耐え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」永久の権利って書いてあるんです。例えばドイツでは、永久条項というのがありまして、例えば基本的人権にまつわる事とか、これは将来どんなに憲法を改正したとしても、この条文とこの条文だけは永遠にいじってはいけない、という永久条項があるんです。

日本には明確な永久条項はないんですが、この97条というのは、ほとんど永久条項に近いですよね。だって自分で、「永久の権利として信託」って言ってるわけですから。約束したんです。永久に基本的人権と自由を、国は僕らに対して信託している付託しているという事が、永久に約束されたはずなんです。

さぁ、今の自民党憲法改正草案の97条どうなってるでしょうか? 削除されてます。ありません。この97条がなくなっちゃいました。なぜですか? それを僕も聞きたいんです。いい大人が何10年もかけて考えてきた事ですから、必ず意味があるんですよね? 「なぜこの97条が削除されてるんですか?」という事を、僕らはもっと自民党の人や公明党の人に聞いてかなきゃいけないですよ。で、「説明してくれ!」と。

で、基本的人権っていうのに関してはもう1つ、13条があります。
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「すべて国民は、個人として尊重される」という条文です。これは選挙の時にも僕が結構使ったネタなんですけど。「すべて国民は、個人として尊重される」が、比較してみましょう。
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改訂版だと、「すべて国民は、人として尊重される」になってるんです。「ホモサピエンスですねあなたは? 犬ではない猫でも豚でもない人です」知っとるがな! って話ですよそんなもん。そんなことを憲法でいちいち規定する意味はなんですか? これ知恵比べですよ。言葉のゲームなんです。法は言葉です。しかしペンは剣より強いんです。

「いざという時に、あなたがあなたであるという個性は問いません。 そういう場合がありえますよ」ということから逆算して、個人の個が取ってあるんです、わざわざ。意味がなければそんなことしないんです。ほとんど全てにおいて意味のない言葉は、憲法の条文の中にはありませんから。比較文を読む時は、そこに注意して欲しいです。これは全部意味があってこうしてるんだ、ってことです。そこをイマジンして下さい。

で、ちなみにフランスでは『人権宣言』っていうのが、1789年フランス革命の時にできてます。フランス人の憲法意識はやっぱすごい高いですね。だから憲法がすごく大事だし、国で一番大事なものだし、そう簡単に変えちゃいけないというのが一般的だそうです。

だからこういう永久条項に近い、憲法の根幹をなす文章を、「憲法がなにか? 立憲主義がなにか?」を履き違えた人が書き直しちゃてることが、とっても問題なんです。
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そして結論を言っちゃいます。ほとんどのこの改正の、「憲法改正の先にあるものはなにか?」「どういう社会を作りたくてこれを言ってるか?」これすごいシンプルです、持ち帰ってください。「戦争ができる国にしたいんです」 明白です。

すべては、「こうしたい」という逆算から作られた公文になってます。そういう思いで読み解いていくと、より見やすくなってきます。ただし、これをあんまりのっけから言うと、知らない人には引かれてしまうんです。「日本は戦争する国になるんだって」「え? まさかー」「ま、ちょっと尖閣諸島の上で、ちょっとやるくらいでしょ?」って、ほとんどの人が思ってるから、こういう社会なわけですから。そこをどう上手く伝えていくかなんですよね。

だからこの言葉の部分というのをみんなで解きほぐしていって、憲法について居酒屋で友達や、或いはお茶の間で家族にラップできるぐらいになっていきましょう、みんなで。

OK? ちょっとずつ入ってきたかな? 憲法の話が。エモーチョンが湧いてきたかな?! 「これ、やべぇぞ!」と。

で、ちなみにですね、9条いってみましょうか。みなさんもよくご存知の9条。
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これ現行9条。全部読みません、もうよく知ってるはずです皆さん。
問題はですね、2番。「陸海空軍その他、戦力の保持は一切認めない」という理念ですね。今、自衛隊があります。これ、憲法論議が永遠に続いてるんです。「いや、自衛隊あるじゃないか。自衛隊違憲じゃないか」と。
だから現実に即して、「現実に即した内容に変えちゃおうぜ」と言ってるんですよね。

そこで9条は改正版はですね、2項が消えちゃってるんですよ。
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その代わり、「自衛権の発動を妨げるものではない」と。これが今噂の、今話題の、今流行りの集団的自衛権ってやつです。

で、集団的自衛権について話そうと思うと、
たぶん40分前に僕戻んなきゃいけないんで、時間がないんです。これも3日間の中でどっかでうまく説明、説明っつーか一緒にですね、勉強していきたいな、と思ってるんですけれども。

基本的にこの自衛権は、どうやら集団的自衛権のことをいってます。個別的自衛権のみならず、集団的自衛権の話になってるんです。
ということは国際法上の話になってくるので、日本人だけでは方が付かない話がたくさん出てきます。或いは、国連との繋がりがたくさん出てきます。

僕は選挙でこう言いました、ものすごい極端な結論です、「国連安保理をなくしてしまえ」5カ国だけが核を持てて、5カ国だけが拒否権を発動できるような国連のあり方は、
まったくユナイテッドネイションではなく、ただの”第2次世界大戦戦勝国連合”にすぎない。そういう国連の本質的な構造的欠陥を変えていかない限り、実は日本で起きてるこういう軍事的な問題っていうのも、片付かない可能性が高いんですよ。

なにを今日はお伝えしたいか? 国連とか国際法、国連憲章にまで思いを馳せつつ、勉強していきましょう。

あ~楽だ。「勉強していきましょう」って言えばいいんだな最後。結論言えないから俺は。

で、ちなみに前文もですね、かなり崇高な前文だと僕は思っています。現行憲法の前文は結構好きです。

あそこに福島事故の教訓を生かし、「公害、環境破壊という暴力からも、俺たちは脱却するんだ」という1文を最後につけ加えたら、まあまあ今の日本国憲法は完璧なんじゃないか、と思ってたりするんです。いや、完璧じゃないけれども、とりあえず当座はいけるんじゃないかなと。

ところが新しい改正案では、この美しい全文もほぼごっそり消えてます。その変わりに、「愛国心」だとか、「家族を助け合って」とか、なんかおっさんの説教みたいなことばっかり書いてあるんですよ。すいませんおっさんのみなさん。僕も、もうすぐおっさんなんですけど。そう、やっぱりこれはすごくわかりやすい変化です。

14条出してもらっていいですか? あ、ごめんなさい18条です。で、これの改訂版をみせてもらっていいですか?
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まあ要するに、「僕らは奴隷的拘束を基本的には受けません」ってことです。「人を理由なく捕まえてはいけない」という法律です。憲法です。で、「これがある理由はなんですか?」というと、人が理由なく捕まる時代が、ついこの前まであったっていうことです。そこも忘れないでほしいです。

で、ところがですよ、この改正案が微妙なんですよ。なんでか? これ、意味わからないすよね。

「何人も、その意に反すると否とにかかわらず、社会的又は経済的関係において身体を拘束されない」

社会的又は経済的関係がまずよくわかんないんですよ。で、「こういうよくわからない新しい言葉を入れてくる意味はなにか?」というと、「その解釈は、彼らがしますよ」ということなんです。これが問題なんですよね。

で、日本会議の皆さんなんかは結構古い日本語が好きだと思うので、古い日本語で僕もちょっと言わせてもらいたんですけど。日本語では、「支配する」という言葉には2つの言い方があります。

「うしはく」

「うしはく」というのは、領土を制圧し権力を支配する、思い通りに。っていうこれが、「うしはく」です。昔から天皇家は、「うしはくはだめだよ」と。

ただし、「しらす」、「しらす」というのは、「本当にみんなのことを想った、いい政治をする」という日本語なんです。「しらす」の語源はおそらく、「ちゃんと情報をみんなに知らす」「本当のことを知らす」「やろうとしてる魂胆を知らす」っていう日本語とも、どっかで共通するんではないかと僕は思ってます。ですから、今憲法を改正しようとしてる人たちに言いたいんです、「ちゃんと知らせてくれ」と。

で、「この18条がおかしいぞ」と気づく理由はですね、改正版の14条を出してほしいんですけども。
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こちらですはね、法のもとの平等を言ってるんですが、ここでは3行目を見てください。

「政治的、経済的又は社会的関係において、何人も差別されない」と書いてあるんです。これ評価できるのは、「障害の有無」っていうのが加わったことです。悪いことばっかりじゃないんですよ。「憲法をテクニカルに良くする」っていう意味においては、これ自民党の人たちもよく考えてるんです。

ただし気になるのは、待てよと。さっきの18条には、「政治的」って入ってなかったよね? っていうことは、「経済的又は社会的関係においては僕らは奴隷的拘束はうけないかもしれないが、政治的には令状なく捕まるかもしれない」っていう可能性を僕は読み取るんですよ、ここに。

これ、言葉のゲームです。ただし、1度変わったらなかなか元に戻らせないんです。そして、この言葉したがって権力は力を公使します。僕らの自由、財産、いろんなものが奪われたり損われたり、そういう可能性があるということです。「その目的はなぜか?」「なぜそういうことをするか?」やはり、より戦争がしやすい、統制のききやすい国づくり、社会作りにしたい、という魂胆が裏にあるんです。以上です。ありがとうございます。

まだまだつたない説明なんですけれども、なんとかこの自分が辿った道のりを、みなさんと共有することで、「憲法について、とにかく想いが湧いてきた」という状態になって街へ散らばっていってほしいですね。メッセンジャーの皆さんには。