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【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(2/3) 三宅洋平 16.9.10 栄駅付近 メルサ北側

【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(2/3) 三宅洋平 16.9.10 栄駅付近 メルサ北側


2016年夏の参院選、東京選挙区で旋風を巻き起こした山本太郎×三宅洋平コンビが「憲法」を語る!9月9日から3日間、東京・名古屋・大阪にて、政治家、有識者や、各界のアーティストなど豪華ゲストをお呼びしながら、音楽と共に憲法を学んだ「憲法フェス」登壇者のトークを文字に起こしました。

2016年9月10日 憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説 Part2

【三宅洋平】
はい。まぁあの、「TPPの話もして欲しい」「高江の話も、もっとして欲しい」いろんなお声を頂くんですけれども、「結局は結構『憲法』の話って全部つながってくるぞ」というとこなんですけど、三宅洋平もですね、「憲法ってそもそも何だ?」っていうことを考えたんです。

で、なんか、「道徳っぽい事」って言うんですか? なんか、「憲法が素晴らしいもので、国にとって大事だから大事なんだ」みたいな、なんかよく掴めない論調が多いんですよね。「大事だから大事って言われても何が?」っていう風に、今ひとつスッと入ってこない状態の人も、多いと思うんですよね。

で、「憲法ってなんだ?」っていうのが、実はそのふわっとしてる事が、実はすごい大事だと僕は思いました。というのは、憲法学者の方々の意見を拾い集めていくとですね、憲法を巡る論争というのは永遠に続いてるんですよ。

「憲法ってなんだ?」「じゃあ公共の福祉っていう言葉に込められてる意味はそもそもなんなんだ?」とかっていうのは、学者さんによって意見が違ったりとか。

じゃあ、『公共の福祉』っていう非常によくわかりにくい日本語はなんでか? っていうと、英語の『welfare』っていう言葉からきてるんですよね。じゃあその『welfare』っていう言葉は、例えばアメリカの憲法ではどういう風に規定されてるか? とか、そういうことも辿っていくと、なんかその人生の喜び、幸福、具体的でないものも含める抽象的な福音っていうんですかね、そういうのも含めて『welfare』っていうらしいんですよ。それを直訳したのが『福祉』。

だから、憲法がややこしい理由のひとつは、やっぱりいろんな国の言葉を訳して入れたり、いろんな他の憲法を、パリ不戦条約とかいろんな条約を入れ込んだりして、ミックスアップして作ってるからなんですけれども。自民党の憲法改正草案を推してる人達は、「だから日本語にちゃんとしようぜ」って言ってるんです。

で、これは憲法をテクニカルに語る上では、正論なんです。それでここがややこしいんですよ。だから、「憲法はその国の人が書いたものであるべきだ」という大原則とか、「日本語でそもそも想起されるべきだ」という大原則が成り立ってないのが、実は今の現行憲法なんです。確かに92条ぐらいは、GHQが草案を書いてます。

で、昨日、小林節さんともお話したんです。「幣原喜重郎さんが9条をねじ込んだとか、鈴木安蔵さん(※法学者(憲法学者)・法制史家)達が頑張って人権の部分を持ち込んだとか、色んな説があるんですけれども、確かにそういう引き合いはあったけどね」と。「三宅君、考えてくれよ、敗戦国だぜ、占領されてる状態で敗戦国の意見がそんなにガンガン聞き入れられたわけないだろ」と。「悔しいかな、これは確かに、占領下において占領軍に押しつけられた側面はあるんだよ」と。「ただし、誰が書いたかなんていう議論に引っ張り込まれるんじゃない」と仰ってました。

そんなことよりも、憲法9条は、これはアメリカが落としたオウンゴールですよ。唯一のオウンゴールです。占領期にケーディス(※チャールズ・L・ケーディス GHQ民政局課長・次長を歴任)やマッカーサーたちが少し高尚な理念にのぼせあがって置いていった、オウンゴールなんですよ。

その為にアメリカの軍需産業、日本の軍需産業含めですけど、今、この9条がめちゃくちゃ邪魔になってるんですよ。「戦争できない」っていう国にしちゃったもんで。

今、でも米軍は、なるべく朝鮮有事とか中国となんかあった時は、米軍は今もう疲弊してますから、日本軍を、つまり自衛隊を国防軍に変えて、なるべく危険なところは前に出て欲しいんです。その戦費の負担も、日本人にして欲しいんです。

だからそういう色んな駆け引きの中で、日本の憲法が今、変えられようとしているんじゃないかと思います。

Photo by 伊藤愛輔

Photo by 伊藤愛輔

で、じゃあ憲法ってなんだ? 立憲主義ってなんだ? っていうものすごい基本の所を、これ持ち帰って欲しいんですよ。これ僕も最近分かったことなんです。

まず、話は簡単なんです。立憲主義はなぜ存在するか? 憲法はなぜ存在するか? 法律ではなく憲法ですよ。

法律っていうのは信号を守れとか、法律を守って僕らが守る。国民が守る。国を円滑に動かす為に僕らが守るルールなんです。

ところが憲法っていうのは、権力の暴走を抑える為に、国が守るルールなんですよね。で、これが意外とよく分かってない人が多いんですよ。だからまずそれが1個、すごい肝なんですけど。

「なんで国が守る法律が必要だったか?」っていうことは、歴史を辿らないとわからないんです。千年、或いは何百年の間、何度も世界中で繰り返されてきたことはなんですか? 権力の暴走ですよね。

で、このことについて、憲法学者の小林節さんがですね「マガジン9」っていうWEBマガジンで凄くわかりやすく書いてくれてたので、ちょっと読み上げます。

そもそも憲法とはなんなのか? 「立憲主義は、人間の本質に根ざした真理です」さあ、どんな真理でしょう? 僕ら全てに根ざした人間の本質。それはなんでしょう? 堕落するんです。放っとくと怠けるし、すぐいい気になるし、我良しですね、自分のことだけ考えるようになっちゃったり、人を蹴落としてでも自分を守ろうとしたりとか。これ僕ら全員が抱える課題なんですよ。

だから人間はそういう存在だから、権力も必ず堕落する。これが凄い大事なポイントなんですよ。なぜなら権力というのは、抽象的に存在するのではなくて、本来的に不完全な生身の人間が預かるからなんです。政治家とか公務員が、個人の能力を越えた国家権力になるものを、国家権力という完全なものを、不完全な生身の人間が預かるという、この政治や行政の本質ですよね。だけど俺たちは生身の人間だから間違う事もあるし、堕落する事もある。

で、歴史を振り返ると、例えばたった70年前に、警察が突然お父さんしょっ引いて、「おまえ戦争に反対しただろう」って言って拷問するような時代がありましたよね? 僕らのおじいちゃんぐらいの世代の話です。

で、さらに紐解いていくと、常に権力は堕落を繰り返してきたので、もう世界的に、「立憲国家主義というものによって、国や権力、王様の暴走を抑え込んでいこう」で、「主権はあくまで国民みんなにある」そういう形をとって、「虐げられたり暴力を振るわれたり、或いは財産を持って行かれたりとかが不当にされないようにしていこう」という事になったわけですよね。

だから基本は、「権力は堕落をするから憲法は必要だ」って事なんです。堕落しないでみせろよ! っていう話なんですけど、するんだよ! って話で、憲法という箍(たが)が作られました。

で、今の自民党の憲法改正草案が孕む問題はなんですか? っていうとこについても、小林節さんは、わかりやすく答えています。

「最上位法である憲法は国民が政治権力を管理する法律、僕らが政治権力を管理する法律だという法の基本的な役割を、憲法を変えようとしている国会議員達が根本的に理解していない」と言っています。

だから、「愛国心とか教育、倫理、道徳の問題に、憲法を直に持ち込もうとするような間違いが起こっている。それははっきり言って彼らが無知、無教養だからなんだ」と言い切ってます。

Photo by 伊藤愛輔

Photo by 伊藤愛輔

さぁ、僕は、自民党の憲法推進本部ってやつですか、誰が推進委員会なのかなあ? と思ってですね、この自民党の憲法改正草案を全部プリントアウトしてみました。

すると、最後に書いてあります。本部長、これちょっと僕知らない人ですね。最高顧問が4名います。麻生太郎さん、安倍晋三さん、福田康夫さん、森喜朗さん。これは最高顧問4名です。

顧問が古賀誠さん、中曽根弘文さんというのは中曽根さん(※中曽根康弘 第71-72代 内閣総理大臣)のお孫さんだと思うんですけど(※正しくはご子息)。 中山太郎さん。山本太郎ではありません。中山太郎。副会長、石破茂、木村太郎、平沢勝栄さんの名前もあります。

じゃあこの人達が憲法がなにかをよく理解してないんじゃないか? という話になりますよね、小林節さんの話を借りると。これは凄い問題じゃないですか? めっちゃトップの政治家達ですよ。が、立憲国家において憲法意識を正しく有していない可能性があるという事ですよ。

これがまず、ものすごい大枠で言って、今回の改正が危険なんじゃないか? と言われている部分ですね。で、102条を出して下さい、改正のほうですね、改憲102条の方です。
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第百二条
全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

はい、これがまず根本なんですよ。さっきも言ったように主語が入れ替わっちゃってるんです。国が守るべき法律が憲法なのにも関わらず、自民党改正草案102条「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」

これは恐らく、世界の立憲主義に対する挑戦を、自民党はしようとしてるんだという話になります。世界中の憲法で、国民の側に、「憲法を尊重しろ」という事を押し付けてくるっていうわけですから、これ世界的な議論にしたいですね。

「日本で新しい憲法が、今、生まれようとしている。なんと、国ではなく国民を縛る為の憲法が出来上がろうとしている。世界の立憲主義の皆さん、この自民党、ジャパニーズ自民党の、この挑戦をどのように受け止めますか?」と、是非フランスの議員とかに聞いてみたいですね。烈火のごとく怒る人が山ほど出てくるはずです、「何を考えてるんだ!」と。

ちょっとエモーション沸いてきました? 「この憲法どうやらおかしいぞ」っていう。俺も無表情だったんですよ、この問題に関して心が。「あ、なんかまあ、なんかおかしな憲法が通ろうとしてるけど、そもそも怒るほど俺が憲法知らねぇや」って思ってたんですよ。

まず、今の基本的なライン押さえてくとだんだん、こうムラムラしてきますよね? 沖縄の言葉で言うと「ワジワジ」って言うんですけど、沖縄の人今、すごいワジワジしてます。イライラっていうか、こうやりきれない、「なんだー!」っていう怒りみたいな。

これどうもおかしいじゃないですか? 主語が反対になっちゃってるんですから。

で、憲法のさらにもうひとつ重要なポイントってのがあるらしいんですよ、それは何か? 『基本的人権』ですよね。基本的人権を憲法に高々と掲げている理由は何ですか? 個人の尊重とか基本的人権がめちゃめちゃに、蔑ろにされてた事が過去にあったからですよね?

僕らの世代とかちょっとうっかり知らないかもしれないけれども、それは高江や祝島や泊の原発反対運動の住民のね阻止行動の現場に行かなきゃ見れないことかもしれないです。今日日、ほんとのそういう人権侵害ってのは。

だけど、かつては戦争という名の時代の中で、ほとんどの人が自分の人権を侵害されたり、表現の自由を奪われた時代があって、懲り懲りたからこそ、憲法を作ったんですよね? で、現行憲法がありますよね?
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第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。(日本国憲法)

13条、これすごく中心になる条文だといわれています。選挙の時も何度も言わせてもらいましたけど、「すべて国民は個人として尊重される」って書いてあるんですが、比較してください。今の出されてる改正草案ではこれです。
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第十三条
全て国民は、人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

「すべて国民は人として尊重される」『個』が抜けてるんですよね。

さっきも言ったように、法律、憲法、これもうワードゲームです。言葉の争い、言葉のゲームなんです。一言一言、一文字一文字、てにをは全てに意味が出てくるんですよ。「個人」の『個』がわざわざ取れてる事の意味は、でかいんです。

生物学的に言って、「あなたは犬ではない、豚ではない、猫でもない、ホモサピエンスだ」そんなこと憲法に書いたって意味ないじゃないですか? 生物学の経典じゃないんだから、知っとるがい! って話ですよ。俺は人間だよ、そんなことは憲法に必要がない。「犬でありたい」って人は別ですよ、それは自由ですけど。

で、この『個』が取れてる理由は、「いざとなったら、あなたがあなたである『個人』としての自由は束縛する可能性があるぜ」って読み解いた方がいんですよ、これは。こういうトリックが何百個も施されてるのが、今の改正草案なんです。

で、97条出してもらってもいいですか? ありがたいっすね、電気使ってモニターでこうやって出せるから、「原発反対」とか言いながら。過渡期ですからね、電気を有効利用して、ここで皆さんに伝わったものは一気にアナロギーに口から口へ伝えてほしいんです。

現行97条。さっきも言ったように、僕らは自由を散々虐げられてきた時代があるんです。さぁその人間たちの呻きの声を聞いてください。
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第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。(日本国憲法)

「この憲法が日本国民に保証する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試練に耐へ」

幾多の試練に耐えてきたんです! それで勝ち取ったんですよ、先人たちが。

「現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」

例えばドイツの憲法には『永久条項』というのがあります。こういう基本的な、めっちゃ基本的な部分は絶対に永久に変えてはならない。どんなに憲法が改正されてもですよ。ドイツは56回憲法を変えてます。だけど、こういう絶対的な部分は絶対触れないように出来てるんです。

日本の憲法に永久条項と呼ばれるものはありませんが、現行97条には、事実、書いてあるじゃないですか。『永久の権利』って書いてありますよね? つまり、「永久に僕らはこの個人の自由を獲得した」という約束を得たんです、70年前に。

こういう約束って絶対反故にしたらダメですよね。「一生愛してるよ」っていう約束はたまに反故にされますけど。国が国民に対して永久の権利を信託したものを変えたら駄目ですよ。これもう信頼ゼロです。

そこで僕は、ひとりのバンドマンに立ち返ります。アウトローなバンドマンの気持ち。「おまえらが守んねぇんだったら俺も守る気ねーぞ」って、どっか思ってますよ。でもそれだけ言ってても、ただしょっ引かれて終わりですから。で、人間をしょっ引きやすくするように13条、14条っていう法律も変えられていってます。あ、でもそれまだ出さないでいいです。話が長くなっちゃうんで。

一方でですね、まぁ97条、改正草案どうなってるか見てみましょう。97条出してもらっていいですか。自民党の改正草案です。

はい、出せないんです。削除されてるからです。97条、これ削除されてます。憲法改正草案。

書き換えるならまだしも『削除』っていう言葉の意味は、法律の世界では超でかいって事ですよ。言葉のゲームです、これは。時に、言葉の戦争です。なくなってることの意味を、彼らは僕らにもっと説明しなきゃいけないはずです。

そこで、こういう答えが準備されてます。「おっと三宅君、憲法は第11条の改正版を見てくれよ。ちゃんと似たようなことが書いてあるじゃん。大丈夫」って言ってるんです。
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第十一条
国民は、全ての基本的人権を享有する。
この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

「国民は、全ての基本的人権を享有する」
生まれながらに持つという事です『享有』

「この憲法が国民に保証する基本的人権は、侵すことの出来ない永久の権利である」

これ、でも現行のほう見てもらっていいですか?
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第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。(日本国憲法)

「国民はすべての基本的人権の享有を妨げられない」って書いてあったものが、はいもう1回今のやつ戻して。
kai11

第十一条
国民は、全ての基本的人権を享有する。
この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

「妨げられない」が消えたんです。そして「享有する」だけになったんです。今のこの改正案だけを読んだらわからないんですよ。前に保証してた何を消したか? なんですよ。

「妨げられない」っていう言葉はどういうことか? 国に対して禁止条項ですよね。「僕らの基本的人権を妨げてはいけないよ(国が)」っていう禁止が消えたんですよ。

で、「まぁ基本的人権は生まれながらみんな持ってるよねぇ〜」で、終わってるんです。「妨げない」とは言ってない。

「いざ何かあったら、まぁちょっとお宅の旦那さんお借りするかもしれません」とかね。だって、日本でもう一基原発事故起こしたらもう作業員足りませんよ。だから、「そういうセイフティーネットつくってんじゃねぇか?」って疑ったらアホですかね? っていう話なんです。僕は疑わない方がアホだと思う。まぁあんま「アホ」とか言うのやめましょうね。

まぁ、そういう事なんです。こういうトリックが満ち満ちてるのが、まさに自民党の憲法改正草案です。こうやって見てくと、またちょっと気持ちが沸き立ってきたでしょ? で、あんま一気にいくと最後みんなフリーズしちゃうんで、まぁこの辺にしとこうかなと思うんですけど、時間的にはあとどのぐらいありますか? あと4分ぐらい? オッケー。じゃあもうひとついきましょう。

この憲法改憲草案の先に想像されている世界は何だと思います? これも、今日持ち帰って欲しい3ポイントのひとつなんです。

1個は、法律と憲法は同じものではない。
「主語が逆だ」ってことです。

それから、今のこの憲法改正草案と、要するに、「法律は言葉のゲームだ」ってことです。何が削除されたか? 何が書き換えられたか? を比べることがすごい大事です。

で、もうひとつ。この憲法改正草案の先に、どんな社会を作りたくて、自民党憲法推進委員本部はこういうことを言ってるのか?

とっても簡単です。戦争ができる国作りをしたいんです。間違いないです。それを逆算して読み解いていくと、どんどん確信に変わっていきます。

ちなみに9条2項、これも削除されてますからね。
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第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という第2項が削除されてます。
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第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。(日本国憲法)

こっちは現行ですね。改正案では消えた2項に変わって、「自衛権の発動を妨げるものではない」ってなってます。集団的自衛権の話になっちゃってます。

で、66条出してもらってもいいですか。
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第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。
○2 内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。
○3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。(日本国憲法)

確かに自衛隊は必要かもしれません。専守防衛だけはしなきゃいけないかもしれません、現実的に言ったら。理念としては僕は、「軍備を持たない中立国に日本がなるのが一番いい」と思ってます。だけど、今今で自衛隊専守防衛、必要かもしれません。だったら、憲法の中で規定すべきなのは、より外へ広げていく戦争ができるっていう規定ではなくて、「専守防衛しかできません」っていうことを、もっと書くべきだと思うんです。

で、自衛隊が必要かもしれないが、どんな自衛隊ならばOKで、どんな自衛隊はダメかっていうのがあります。

世界の軍隊に共通するのは、さっきの権力の話と一緒なんです。「軍隊は必ず暴走する」ってのも歴史が証明してるんです。それは過去の日本軍にのみならずです。

軍部、人の命をとれるっていう武器を手にした人間は、常々間違ったり、過ちを犯したりする。そういう教訓にならって『文民統制』っていう言葉があるんですよ。『シビリアン・コントロール』つまり、「軍人がトップに立っちゃダメです。あくまで文民、シビリアン、市民がトップに立って軍隊をコントロールしなければいけない」っていう決まりがあるんですよ。

これもう世界的にもう常識なんですが、なんとですね、今のこの改正草案の66条によっては、「内閣総理大臣及び全ての国務大臣は、現役の軍人であってはならない」に書き換えられてます。
kai66

第六十六条
内閣は、法律の定めるところにより、その首長である内閣総理大臣及びその他の国務大臣で構成する。
2 内閣総理大臣及び全ての国務大臣は、現役の軍人であってはならない。
3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

現行はですね、「文民でなければならない」この2行目です、「文民でなければならない」が、現役の軍人でなければオッケーなんです。「昨日まで軍人だった人が、明日総理大臣になってもいいよ」っていう事なんですよ。

将軍様みたいな人が、幕僚長やってたみたいな人が明日総理大臣になっても、辞めてればオッケーと。これわかりやすくないですか? どういうことをやりたいのかわかりやすいですよね? 「軍人もトップに立てる状態を作りたい」っていってるわけです。

これが、僕がだんだん読み込むにつれて、「また、「戦争起きる」とか、またそんなこと言って、また、「戦争戦争戦争反対」とか言って、世間の人と温度差が生まれちゃうのかな俺は?」ぐらいの気持ちが、「マジだわ、ほんとだな」っていうことが、ひしひしと伝わってきたんです。

Photo by 伊藤愛輔

Photo by 伊藤愛輔

「憲法と法律は違うものだ」「憲法は言葉のゲームだ」そして、「やはりその先に、今、この今回憲法を変えようとしてる人たちは、どんな社会を作ろうとしてるのか? やっぱり戦の足音が聞こえるぞ」これが、今日持ち帰ってほしい、3ポイントなんです。

いろんな比較サイトがネット上にもありますんで、どんなサイトがわかりやすいかも、これからブログやTwitterでどんどん発信していこうと思ってますんで。

全部を一気に読まないでください。憲法を読む時、一番の間違いは、1条から順番に読む。これ絶対眠くなります。「13条がヤバイらしいよ?」「え、どれどれ?」もう今日はこれぐらいにしてください。「13条、OK入れた!」もうポケモンGO状態ですよ。「レアキャラGET」みたいな。まぁ13条、ピカチュウぐらいですね、あんまレアじゃないですね。

いろいろ面白い条文があるんです。で、読めば読むほど奥行きがあるし、憲法という言葉を頭に入れたら、自分が警察官とかに不当に何かをされる時に、憲法の話、法律の話で自分を守る事できます。憲法ってやっぱり武器なんですよ。平和の為の武器なんです。憲法やっぱり身に着けて、強くなりましょう。

こちらも併せてご覧ください

>> 【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(1/3) 大袈裟太郎 高江レポート 2016.9.10 栄駅付近 メルサ北側
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>> 【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(3/3) 山本太郎×三宅洋平 2016.9.10 栄駅付近 メルサ北側
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