Background Image

【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第二部 The Party (1/4) 山本太郎×三宅洋平 2016.9.10 Live & Lounge Vio

【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第二部 The Party (1/4) 山本太郎×三宅洋平 2016.9.10 Live & Lounge Vio


2016年夏の参院選、東京選挙区で旋風を巻き起こした山本太郎×三宅洋平コンビが「憲法」を語る!9月9日から3日間、東京・名古屋・大阪にて、政治家、有識者や、各界のアーティストなど豪華ゲストをお呼びしながら、音楽と共に憲法を学んだ「憲法フェス」登壇者のトークを文字に起こしました。

2016年9月10日 憲法フェス 名古屋 第二部 The Party Part1

Photo by 伊藤愛輔

Photo by 伊藤愛輔

【三宅洋平 (以下/三宅) 】
こんばんは! ヤーマン。憲法フェス、夜の部でございます。夜の憲法フェスへようこそ。まずはですね、山本太郎議員、大きな拍手でお迎えください。

【山本太郎 (以下/山本)】
よろしくお願いしますーっ! なんちゃって国会議員でございます。よろしくお願いしますー!

【三宅】
「なんちゃって国会議員」って言ってくれる国会議員がいることに、とってもホッとする僕らなんですけれども。

【山本】
ちょっと待ってください、そのお話に入る前にですね、まずは宴の始まりということで乾杯しませんか?

【三宅】
そうですね、夜の部なんでね。

【山本】
皆さんもうドリンクはお手に持たれてますか? まだ持たれてない方も、エアーでお願いします。

【三宅】
ちなみに「Mighty Crown」っていうレゲエクルーの皆さんが、選挙の時応援にも来てくれましたけれども、レゲエ界では最も影響力を持っている、世界で最初にチャンピオンになった日本のサウンドクルーで、皆さんもご存知だと思うんですけど。Mighty Crownクルーの間ではね、乾杯の距離が離れてる時には、乾杯の代わりに、「ワイファ〜イ」って言うのが流行ってるらしいです。

【山本】
「Wi-Fi」

【三宅】
はい。「Wi-Fi乾杯」っていう。「エアー乾杯」とかよく言いますけどね、「ワイファ〜イ」「ワイファ〜イ」っていうのもあるらしいですよ。

今日は「乾杯」でいきましょう。

【山本】
そうなんですか? (笑)

【三宅】
はい。すいません、余談です。

じゃあ、まぁ世の中、大変なことが起きてますが、ピンチはチャンス。そんな時になればなるほど、目覚める奴らが増えていく。そんな奴らの為に、やって来たぜ憲法フェス! よろしくお願いします! 乾杯! ワイファ〜イ。

【山本】
ワイファ〜イ。

【三宅】
ワイファ〜イ。

【山本】
ワイファ〜イ。ハイサイ。

【三宅】
憲法の話をしながらも、BARの売り上げにも貢献して、名古屋の経済にも貢献して帰りたいなと思っているところでございます。

で、今日はですね、山本太郎議員以外にも、今、国会でこの憲法のことを巡って闘っている、非常に皆さんにとって為になる話をしてくれる議員さんも、後ほど駆けつけてくれるということで、僕も非常にワクワクしてるんですけれども。まずオープニング1時間ぐらい、僕と太郎君で憲法の話をしていこうじゃないかと思ってます。

で、まずですね、「憲法がなにか」とか、「俺はもう憲法はバッチリだぜ」っていう人、Put your hands up お願いします。

【山本】
「俺は憲法知ってるよ〜」って。意外と挙がってないですね。

【三宅】
はい。これやりがいありますね。

【山本】
良いですね。

【三宅】
これみんな手を挙げられたら、帰るしかないですからね。

【山本】
もう逆に、「人に教えるぐらい憲法は熟知してる」って方いらっしゃいますか?

【三宅】
あっ、若干1名いますね。じゃあ後から鋭い質問が、あそこから飛んでくるかもしれないですね。

【山本】
でもまぁ、『憲法改正されそうだ』ってことをご存知の方は、さすがに多いですよね?

あ、多いですね。もう既にその『手筈』といいますか、衆参 (※衆議院・参議院) 両方とも3分の2以上の議席、憲法を変える為の議席が、憲法改正側にあるってことを知ってるって方、いらっしゃいますか?

あぁ、でも憲法はっきりとはよく、というか、「詳しい」とは手を挙げられないけれども、「変えられそうだ」ってことはわかってると。

あっ、一番大切なことを聞くのを忘れた。先ほど栄のメルサでの憲法フェス、「そこは来なかったよ、ここは初めてです」って方、どれぐらいいらっしゃいますか?

なるほど。

【三宅】
半々ぐらいですかね。

【山本】
えぇ。メルサ前に来られた方にしてみたら、「その話聞きましたけど」っていうことに、なるかもしれませんけれども。そこは、もう一度聞いて頂きます (笑)

逆にですね、何度も聞いて頂いて、「自分だったらこう言うなあ」とか、「あっ、そのフレーズ頂き」とか、わかんないですけれども。そういう風に、同じ話でも聞いて頂けると、また違うのかなあという風に思うんですけどね。

【三宅】
そうですね。で、どっからいきましょうね。僕らもほんと結構ね、どうやったらこの憲法のことに関して、日本中まわりながら、皆さんの心を沸き立たせることができるのか、手探りの中でやっているんですけれども。そこはセッションでやっていくとして、今日その、「立憲主義」とか、例えば、「憲法なんたるか」からいくのか。実は一番わかりやすいのは、比較しちゃうっていう。

【山本】
多分ね、比較系から入ったほうが良いのかなぁ。今ある憲法がこういう風に変えられる、っていうか、「変えたい」って言ってるんだよ、憲法を変えたい人達は、っていうようなところを見ていく。

例えばその、「立憲主義とは何か」とかっていうところは、これから来るような国会議員の先生方に、ちょっと噛み砕いて教えて頂くとかっていうような感じにしますか?

【三宅】
わかりました。じゃあもうズバッと、本丸に入っていきましょう。

で、これね、僕と太郎君でこういうのやるとですね、条文の取り合いになります。「36条、俺に言わしてくれ」とか。

【山本】
もうドラフトですよ。

【三宅】
そう、ドラフト制度。「第1希望、13条」とか。「あっ太郎君、21条言っちゃったー」みたいなとかね。

【山本】
僕はもう21条、命ですから。

【三宅】
21条、結構、太郎君、主眼に置いてるんですけども、僕は13条派なんですけどもね。

【山本】
ね。もうこれは選挙の時から言ってたことですから、まぁそこはしょうがない。僕はもう第2巡ということでね、21条頂いて。

で、自分の中で狙ってたのは36条だったんですけど、三宅洋平も、「36条が欲しい」と。ま、でも今回、三宅洋平プレゼンツと言ってもいいぐらいの、この憲法フェス。

【三宅】
あ、ちょっと立ててもらっていいですか?

【山本】
もちろんです。「だから36条は差し上げた」っていう形になってるんですけどもね (笑)

「なんやねん、その何条とか何条とか?」って思ってる方も、いらっしゃるかもしれないんで、えぇ。

【三宅】
そうですね。

まぁでも法律って、「いや、そんなの世の中ね、国が権力がなに決めようが、所詮言葉づらの話で、文章でしょ? 俺は言うこときかないよ」って思ってる人も、いっぱいいると思うんですよ。

だけど、やっぱり法律ってすごい力を持っています。もうなにせ、僕らの自由を拘束する力を持ってます。或いは、財産を差し押さえるような力も持ってる中で、やっぱり、「その文章の中になんて書いてあるか?」っていうその、言葉の力。ここに尽きるんですよね。

だから法律っていうのは、もう言葉のゲームです。時にはもう言葉の戦争状態なんです、価値観をめぐる。で、そこで、「てにをは」とか、ちょっとした言葉の違いっていうのが、やっぱり見逃しちゃいけないんですよね。

だから比較しながら、そういう所をちょっとしっかりと味わう中で、憲法に関してなにかメラメラとした皆さんのエモーションが沸き立って、帰って頂きたいなと思ってます。

で、じゃあ太郎君、ジャンケンで順番決めましょうか。どっちからいくか。

【山本】
お互いの気になるところを紹介するっていう。わかりました。

【三宅】
じゃあ太郎君から先行。

【山本】
ね、このチョキで攻めるっていうのが良いでしょう。

【三宅】
そうですね、うっかりパー出すのが僕のなんですよ。

【山本】
すいませんね。じゃあまぁ色んな問題点はあるんですけれど、そして、メルサの前でも話させて頂いた条文なんですけれども、『憲法21条』というものを、見ていきたいなと思うんですけど、よろしいでしょうか。
gen21

第二十一条  集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
○2  検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。(日本国憲法)

これ、今ある日本国憲法ですね。憲法第21条。「表現の自由」っていわれるもの。まぁ表現の自由、認められるべきですよね? 歌いたい歌を歌い、そして自分が表現したいことを思ったことを口に出す。人に対しての誹謗中傷だったりとか、人の人権を侵害してしまうような表現の自由というものはされるべきではないけども。そうではないものに関しては、「最大限の自由を保障されている」ってことだと思うんですね、条文を読むと。

『集会』「集まりたいんです」「どうぞ集まってくださいね」『結社』「グループ作りたいです」「どうぞ作ってください」『及び言論』「あなたが考えたこと、思ってること言っていいですよ」『出版』「書きたい出したい」「どうぞ」『その他一切の表現の自由は、これを保障する』なんて素敵な条文なんでしょうか、ってことなんですね。

で、現行憲法では2項がありまして、『検閲はこれをしてはならない』要は、自分が表現する時に、「じゃあ政府がチェックします。あなたが表現をする前に」そんなことしちゃいけないよ、ってことですよね。

他にも、『通信の秘密は、これを侵してはならない』「メール、電話、手紙、それを見られるようなことは無いですよ」ってことですね。素晴らしいと思います。

だけどですね、これ、自民党が憲法を変えようとしてる。『自民党憲法改正草案』この中では、この憲法21条はどのように変わっているか? お願いします。
kai21

第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

1項ですね。先ほどの、『集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する』これは今の憲法と同じなんですけれども。赤字で書かれている部分、これが新しく付け加えられたんですね。どういうことか?

『前項の規定に関わらず』

あれ? おかしくないですか? だって、『一切の表現の自由は保障する』ということだったにも関わらず、『前項の規定に関わらず』ひっくり返そうとしてます。ちゃぶ台返し。

じゃあ、どんな時にちゃぶ台返しされるんですか? 『公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは認められない』

でも、読んでみてあんまり違和感ないかもしれないですよね? 「確かに、なんか秩序が乱されるようなとんでもない過激派とか、とんでもない輩が出てきた場合に、この『表現の自由』っていうのを認めたらまずい」って、みんな思っちゃうかもしれない。

でも、『一切の表現の自由は保障するけれども、前項の規定に関わらず、表現の自由を奪われる』っていうのは、どういうことか? 「公益及び公の秩序を害するそういうものは、許さないよ」っていってる。じゃあその『公益』ってなんなんだ? って。『公の秩序』ってなんなんだ? っていう話なんですよね。皆さん、なんだと思います?

この『公の秩序』だったり『公益』っていうのを誰が決めるの? って。「公益及び公の秩序、それを害してる」っていう風に決めるのは誰だ? っていうことですよね。

それは、権力を持った人達なんですよね。

じゃあ権力側にとって、「俺たちの利益、俺たちにとって秩序を乱されてる」って考えるものって、どういうものなんだ? って話なんですよ。

今、もう既に、「公益及び公の秩序を乱す、害する」っていうものに対して、監視が行われています。調査されています。どのような団体によってか?
公安調査庁
法務省の外局です、『公安調査庁』どんな仕事してんの?
破防法
『破防法に基づき、暴力主義的破壊活動を行い、将来もその恐れがある団体の調査を担当』これだけ見ると、確かにこれ調査してもらわなきゃだめですよね? だって、暴力主義的破壊活動を行ってるんですよ。だったらそれ、調査しなきゃいけないし、監視を続けなきゃいけない。さすが法務省の外局。

公安調査庁は、「暴力主義的破壊活動を行い、将来もその恐れがある団体の調査」そして、その人達を監視を続けてる。頼もしいなあ。ちなみに、そういう団体ってどういう団体なんですか?
n
日本ペンクラブ。どうですか?

日本ジャーナリスト会議? 暴力的破壊行為? 繋がってますかね? いかがですか、皆さん? おかしいですよね?
a
続きまして、人権保護団体アムネスティーインターナショナル。

そして、コープとも呼ばれてます、生活協同組合。暴力的破壊行為? 「暴力的破壊行為による生成食料品の販売」ありえないでしょ、そんなの。意味がわからないっていうね。農家の人と繋がって直接やり取りして、例えばなんですかね、農薬が少なかったりとかね、いろんなそういう、わからないですけれども、有機だったりとかっていう商品を皆さんに手にとって頂きたい、生活協同組合。それは暴力的破壊行為って呼ぶんですかね?
j
続きまして、情報公開を求める市民運動等、ですよね。だって都合の悪いこと隠したがるじゃないですか、権力側は。で、なにか資料を要求したとしても、黒塗り。「この黒塗りを外せ」と。情報公開、これこそが民主主義をしっかりと発展させていく為の血液であるという、まともな市民の集まりですよね。

青年法律家協会。正義感あふれる若い法律家達が、「あの法律はおかしい」とかっていってる。これ破壊的行為に繋がるんですかね?
z
続きまして、全国公害患者の会連合会。被害者ですよ。逆に言えば、暴力的破壊行為に近いような経済活動によって犠牲になられた、そのような方々が、監視対象になってる。調査対象になってる。おかしくないですか?

核兵器廃絶を訴える団体。暴力的破壊行為を止めようとしてる人達ですよね?

もう1回、21条の変更された方、見せてください。
kai21

第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

公益及び公の秩序を害する者たち、まぁ目的とした活動、団体、「そういうものを結成することを許さない」っていってるんですよ。「権力者たちの利益であったりとか、権力者たちの秩序を乱す者たちには、表現の自由は認めない」ってことを、憲法の中で書こうとしている。

でも、その権力者たちが今、監視を続けているのが、どちらかというと、というよりも、「絶対的に」と言っても良いぐらいまともな人々じゃないですか? でも、そういう人たちが監視、調査対象におかれてしまっている現実を見て、先ほどの、変更した部分見せてください。変更した部分ですね、21条の。
kai21

第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

『前項の規定に関わらず』絶対的に保障する、といっていながら、『公益』俺たちの利益、『及び公の秩序』俺たちから見て秩序を乱されてると、俺たち権力が危うくなるようなそういう状況を作り出す人たちには、表現の自由認めない、っていうことを憲法に書き込もうとしてる。これむちゃくちゃですよね? 憲法って誰の為のもの? 皆さんのものですよ。

皆さんには法律を守って頂きます。だってルールがなければ、皆さん好き放題やったら、秩序が乱れるし、むちゃくちゃになっちゃいますよね? アナーキーな状況になっちゃいますよね? だから法律で、申し訳ないですけど皆さんの行動を制限させて頂きます。そして、権力者にも皆さんと同じように縛るようなものがあるよ。それが、憲法。

市民の皆さんから、憲法に対しての命令。それが書き込まれた命令書であると。その命令書に自分たちが勝手に、絶対的に与えられた表現の自由ってものを市民から取り上げるような、自分達に不都合な表現があった場合には、「それを認めない」っていうようなことを書き込んじゃってる、ってことですよ。これ異常事態だと思いません、皆さん?

表現の自由が認められない世界ってどんな世界ですか? よく核実験とかミサイルとか最近飛ばしてくれる国、ありますよね? その国をなんか、「自由がない、変わった国だ」って笑ってますけど、全然負けてないですよ、これ。本当に。そのうち追い越すんじゃないかなっていうね、ようなことも想像されちゃうっていう。びっくりですよ、これ。あまりにもありえない。

でね、もう既に人々に対しての監視などは、どんどん強まっていっている。そして、皆さんを監視して、「どういうことを考えているのか頭の中まで、心の中まで管理しよう」そういうことはどんどん進んでいってるんだ、ってことなんですよね。

この中に『マイナンバーカード』お持ちの方どれぐらいいらっしゃいますか?

あっ、元気よく手を挙げられましたね、ありがとうございます。これね、マイナンバーカード持ってなくても関係ないんです。なぜならば、皆さんひとりひとりにもう既に番号はふられている。でもその抵抗の証として、私はマイナンバーカードを取得していないです。山本は。それがどんな意味に繋がるのかわかんないけども、「それは許せん」と。

どうしてか? 個人情報を全て吸い上げる、っていう話なんですよね。「まずは銀行だったり健康情報だったりを吸い上げるよ、一元化していこうぜ」って。で、「企業に対して利活用できるものは、どんどん渡していこう」って考え方なんです。

個人情報ってどんなものがある? っていう話なんですよね。電話番号って皆さん個人情報だと思いません? でも残念ながら、「電話番号は個人情報に含めない」っていう方向性なんですよ。「だって電話したら直接繋がるんだから、個人情報でしょ」って。これ求めてたの誰ですか? ってことですけど、楽天の三木谷さんですよ。より多く個人情報をどんどん集積していって、「どういうルートで買えるか」とか、「どういう物を買ってるか」とか、「あっ、ポイント貯まるんやったらポイントカードを」って、その、「どういうお買い物をしたか」とか、いろんなことが吸い上げられていって、国に、「どういうタイプの人間か?」ってことを見られるだけじゃなくて、企業がもっとその情報を使って金儲けできる、っていう種にされてる。

『マイナンバー』その範囲がもっと広がる、って話なんですけどね。その中で一番欲しい情報はなんだ? 個人情報の中で、って話なんですけど。
dna
あなたの個人情報の中で、例えば指紋。瞳、虹彩ですよね。あと、顔の輪郭だったりとか、指の静脈。歩き方。声紋。「あなた」という生き物の特徴を、これも情報収集したい。どうしてか? 駅前にある監視カメラで、何万人っている中でも、あなたを見つけ出すことができるから、なんですよね。日本って防犯カメラめちゃくちゃ多いじゃないですか? 国が公的に、行政が公的に付けてるカメラは少ないんですよ、交差点だったりとかね。でも、民間のカメラっていうのは異常に多いから、「どこだって探し出せる」っていう状況にしてしまっている。だから、「個人情報をとにかくいっぱい集めよう」っていう考え方なんですよね。
uk
で、イギリスにも、マイナンバーみたいなカードを作った時期があると。『国民ID制度』生体認証パスポート。これ、導入1回決めたんですよ。そしてその中に生体認証、いろんな情報を入れるって話になってたんですよね。でも、ちゃんと導入される前に撤回された。これ、国民運動だったりとかってことですよね。これ、素晴らしいじゃないですか。あとちょっとで、やばいことになってたかもしれない。

で、日本は大丈夫なのか? って話ですよね。もちろんマイナンバーの条文の中には、この生体認証をどうのこうのする、ってことは書かれてないけれども、『付帯決議』オマケの決議の中に、しっかり書き込まれてる。
%ef%bd%8d%ef%bd%99%ef%bc%91
下の方、見てもらえば良いんですけどね。付帯決議の12番。『個人番号カードの公的認証機能の利用時における、本人認証方法について、生体認証の導入を含め』って書いてあるんですよね。やりたいんですよ、これ。ほんとは法律の条文にも入れ込みたいぐらいだけれども、そんなことしたらもうややこしい話になっちゃうから、先々やっていくよ、って。見直ししていく、って話になってるんですよ。先々、見直していく。

みんながカードを持たなくなったら、どうするんですか。住基っていうのありましたよね? 住基カード。全然普及しなかった。あんなことになったら、どうするんですか? なにかそれを普及する為に考えてますか? っていったら、「まぁ何年か毎に見直しをしていくことになりますから、例えばですけど、ATMでお金をおろす時にマイナンバーカードがなければおろせないみたいな、そういう状況とかも考えられる」みたいなこと、平気で答弁するんですよ。

とにかく個人情報を集め、そして皆さんが考えてることだったり、思想だったり、いろんなものを国が管理する、っていうような方向に行ってるってことですね。

表現の自由を抑えられる。それだけじゃなくて、ひとりひとりが何を考えてるのかまでいっちゃうよ、っていう話。その可能性、十二分にあるだろう、ってことなんですけどね。

で、これ。ごめんなさい、メルサの前でも話した。もう一度お話しします。

今、次の国会、9月の26日から始まる国会の中で、これ入ってくるんじゃないか? 提出する、っていうような空気が漂っている、『共謀罪』
k1
「共謀罪、聞いたことある」って方、どれぐらいいらっしゃいますか?

ありがとうございます、都合がいいですね。少数派です。

共謀罪ってなんですか? 順にお願いします。
k2
相談すると罪になりますよ。おかしくないですか? 相談すると罪ってどういうことですか? 罪になるってなんですか?

犯行を企て、そして実行をし、そして被害者が生まれるっていうことで罪になる、っていうのがまぁ大きな流れですよね。もちろん凶悪犯罪などによっては、「その犯行する為に準備をしました」例えば、殺人をするためにナイフを買った。強盗をするためにロープを用意した。放火をするために灯油を購入した。そういう風な準備で、裁かれる凶悪犯罪は確かにある。その他にも、爆弾。これ、とんでもないですから、爆弾っていう部分に関しては、相談した段階、共謀段階でアウトっていうことはもう既に今の、今既に存在している法律の中で、もうそれは担保されてる。なのに、それ以外の部分にまで、「相談をした時点でアウト」っていう法律を作ろうとしてる、ってことなんですよね。次、お願いします。
k3
この共謀罪、過去3回、国会に提出。その度に廃案。そりゃそうですよね?「相談しただけで罪です」酔っ払って、「あームカつくなー」って、会社の帰りにね、同僚同士で、「あの課長、ホンマにしばいたろか」みたいな。「わかるー、しばきたい。よっしゃ明日しばいたろか」みたいなね。愚痴ですよ、はっきり言って。そんな冗談の中からでも、それもう相談したらアウトですよ。そんなことありえないだろう、って。だからこそ過去3回、国会に提出されたけれども、それは廃案にされた。全て廃案にされた。お願いします。
k2
その、「3回過去に廃案にされた」っていうことに対して記憶があるかもしれない。この国に生きる人々、共謀罪出てきたら、「あっ、あのやばいやつ」っていう反応が返ってくるかもしれない。だから、「東京五輪が近づいてるんだから、これ『テロ対策』ってことにしてしまおうか」と。じゃあ罪名は、『テロ等組織犯罪準備罪』これ全然違いますよね、響きがね。「あっ、確かに『テロ』っていったら必要かもしれないなあ。フランスでもいろんなところでもテロが起こってるんだから、オリンピックもくるんだから、テロ関連、そういう法整備必要かもしれない」って思っちゃうかもしれないですよね。次、お願いします。
k3
『共謀罪』から名前を変えて、『テロ等組織犯罪準備罪』パッと見、同じものとは思えないですよね。お願いします。
k4
看板の付け替え、これは自民党のお家芸です。以前、評判が悪かったもの、抵抗があったものに対して、名前を変えて看板を付け替える。でも、その本質はなにも変わってない。お家芸なんです、これ。お願いします。
k5
例えば、特定秘密保護法。これは以前には、「秘密保全法」という名前だった。でもこれに対して『特定』という名前を入れた。「特定ですから」と。「外交、防衛、そのようなスパイそういうものに特定したものですから、あなたには関係ございません」って話になってる。「特定ですから」と。でも、蓋を開けてみたらどうだった? ほとんどの省庁、ほとんどの機関が、秘密指定をされてしまう。例えば、観光庁。例えば、文化庁。国の根幹を揺るがすような秘密が文化庁にあるのか? って話ですよね。ないですよね。とにかく、なんでもかんでも隠せるようにしてしまったのが、特定秘密保護法。「保全法だったら影響がある。だから、看板掛け替えてしまおう」って話なんですよね。次、お願いします。
k3
とにかく『共謀罪』を『テロ等組織犯罪準備罪』に変えて、
k2
「相談すると罪」というものが法制化されてしまう。恐ろしくないですかこれ? 大丈夫ですか皆さん? もう喋るのやめましょうね、っていう話ですよね。

Photo by 伊藤愛輔

Photo by 伊藤愛輔

大丈夫ですか? というか、「その前に、お前喋り続けるのやめろ」っていう話になるかもしれないですね。そうですね、「ちょっと落ち着いてビールでも飲め」って話ですね。ありがとうございます。あー美味しい。じゃあ次、お願いします。まぁ、どういうことか?
k6
2人以上の者が犯罪を行うことを話しあって、合意することを、処罰対象にしますよ。次、お願いします。
k7
具体的な行為がない、話しあっただけで処罰されるよ。お願いします。
k8
つまり、被害者はいない。お願いします。
k9
相談しただけで実行されず、被害者なし。
k10
まぁとにかく、「テロとか凶悪犯罪に限定しますから」っていう雰囲気だけれども、
k11
「懲役4年以上の懲役、禁固等を定める罪を対象とします」と。っていうことは、かなりの数になるんですよ、皆さん。

例えば『窃盗』
k12
窃盗ってすごい数の窃盗関係の犯罪が、ひとつにされてしまっている。これ10年以下の懲役ですから、先ほどのルールに則ると4年以上ですから、窃盗、全部入っちゃう。自転車泥棒も、この共謀罪っていう部分に適応される可能性が高い。万引きも。なんでもありなんですよ。でも、万引きとか自転車泥棒って、そのテロ関係となにか関係あるんですか? みたいな。「テロ実行犯が自転車を盗み!」みたいな。「駅前で買ってきた折り畳み傘の分解をして、なにか鍵みたいなものを取り出し」みたいな。ね、中学時代にやった話ですけど、これは。

他にもですね、『詐欺罪』も含まれますよ。
k14
詐欺。一言で「詐欺」って言っても、オレオレ詐欺みたいなものから、もう本当に、「セコイ詐欺やなー」って思ってしまうような詐欺まで、一括りなんですよね。
k15
例えば『キセル乗車』「二駅ごまかしました」まぁ確かにそれは悪いことですよ。悪いことだけど、それ、なんかテロとかなんか関係あるんですか? 『つり銭詐欺』「35円ごまかしました」とかっていうことでも、これ共謀罪に適応される可能性がある。恐ろしいですね。
k16
他にも、『道路交通法』『公選法』その他諸々、『水道法』いったいどれぐらいの数にのぼるんだよ? って。
k17
600を超える、って。すごくないですか? 「テロ準備できそうなものに、これ当てはめていくよ」って言ってたのに、関係のない「軽微」ともとれるような犯罪にまで、その幅をどんどん広げていく、っていう話なんですよね。
k18
先ほどお話しました。殺人、強盗、放火など凶悪犯罪については、予備段階から、例えば武器を購入した、とかですね。爆弾関係については共謀段階、話し合いから、もう今ある法律で取り締まれるんだよ。
k3
名前を変えて登場しました『共謀罪』が、『テロ等組織犯罪準備罪』という名前に。
k19
捜査の対象は、共謀という話し合い、相談。そうですよね? だって、話し合いがアウトになるんだから、捜査対象は話し合いの現場になります。今そこで話しあわれている方々の、その会話が証拠になる、っていうことですよね。

でも、その会話を証拠にするためには、いったいどんなことが行われますか?
k20
言葉を証拠にするためには、もちろん盗聴ですよ。盗撮、尾行、おとり捜査。他にも、自白の強要、みたいなものにも広がっていく恐れが非常に高い。次、お願いします。
m
しかもですね、密告した者には刑を減免。気に入らない者、陥し入れられないですか? 要は、この共謀罪っていうことで捕まったとして、とにかく日本の司法って、「人質司法」とも言われてますから、長期の拘留ってことをされるわけですよね。やってなかったとしても、長い間拘留される。1日が過ぎ、3日が過ぎ、ってもうそれ社会復帰できますかね? 会社に無断で休んでる状況、なんていえばいいんですかね? 「すいません、ちょっと警察にお世話になってまして、お休み頂いておりました」みたいな。「それ、有給で消化できますかね?」みたいな話ですか? 無理ですよね。
k
権力による監視だけじゃなくて、これもう、お互いに監視をさせていく。そして、自分が助かるためには他の人を売る、っていうことをしていかなきゃいけなくなる。そんな世界に皆さん生きてたいですか? っていうことですよね。

これと並行して、もうすでに法律化されている『刑事訴訟法』そこにもう司法取引、「お前が助かりたければ、他の奴を売れ」っていうような内容まで含まれてる。

とにかく、なんにもやってなかったとしても、いつ自分が犯罪者にされるかわからない、っていうような状況が、全員にリスク。誰もが犯罪者予備群として国から管理される、っていうような状況が、この先どんどん作られていく。その方が、だって、管理しやすいじゃないですか。「最低限、生かしといてやるよ」って。最低の賃金と、最低の食べ物と、そして、見世物。わかんないです、オリンピックだったりとか、まさに「パンとサーカス」みたいことを与えられながら、「最低限生きてたいんだったら、余計なこと言うなよ」っていう状況にされていくと。

まさに憲法21条の、この自民党の改正、非常にやばいってことなんですよね。
kai21

第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

すいません、長くなりましたけれども、こんな感じで21条の、大好きな21条を、汗をかきながら皆さんにお伝え致しました。ありがとうございました。

【三宅】
まぁここで僕と太郎君が、「いやー、安倍政権ちょっともうヤバいでしょ、これどうにかした方がいいですよね」って言っただけで、「政権を倒そう、というテロを企てたかもしれない」ということで共謀罪にかかる、っていう時代がですね、もし憲法が改正されたら、ほんともう2年後ぐらいにはそういう時代になる可能性がある、ということですよね。

【山本】
だって、公益及び公の秩序を害する者たちですよ、皆さん。

【三宅】
集会ですよ、これ。

【山本】
そうですよ、えぇ。ということは、ひょっとしてここで撮った写真とか、そこに写り込んでいたというだけでも、あとあと警察のお世話になる可能性がある、っていうような時代があったんですから、っていう。治安維持法時代に。

【三宅】
間違いないですね。

【山本】
ね、そういうことです。

【三宅】
これ憲法語るときに、僕もそうなんですよ、僕らの時代ってそういう時代を生きてませんよね? 特高警察にある日突然お父ちゃんが連れていかれて、拷問をされてボロボロになって帰ってきた、とか。そういう経験をしてないから、なんとなくふわっとしてるんですけど。よく考えると、70年前になぜ現行憲法のようなことを定める必要があったか? なんですよ。

それは、70年と数日前までは、それが当たり前だった社会があって、「もう、そんなものは冗談じゃねー、懲り懲りだ。戦争も含めて二度とそんな時代にはしたくねぇ」っていう人々の想いが、やっぱり宿ってきたのが現行憲法なんじゃないか、っていうことを、やっぱり忘れちゃいけないんですよね。

だから、「憲法はなんでできる必要があったか?」なんです。決まりごとなんて、無くて良ければ無いほうがいいじゃないですか。だって、今ここに法律ないのに、人々はちゃんと調和して譲り合いながら生きているのに。世界がそうであればいいんですけれども、やはり世の常としてそうはならなかった経緯があるから、憲法を作ってきたんですよね。

だから、「立憲主義ってなんだ?」っていう話になったときに、小林節さんっていう憲法学者の方が、昨日は東京でお呼びしたんですけれども、まぁ言ったら、憲法審査会、国会に証人として呼ばれてきて、期待されていたのは、「この改憲は正しい」っていう証言をして欲しくて呼ばれたはずなのに、そこで彼は、「集団的自衛権は違憲だ」って言っちゃって非常に物議を醸した、慶応大学の憲法学の先生なんですけれども。

彼もはっきりと、やはり言ってるんですね。「今、憲法を変えようとしている人たちは、憲法がそもそも何なのかを理解していない。無知蒙昧だ」と。「憲法を変えようとしている自民党、或いは、そこに付き従っている公明党の議員さんたち自身が、立憲主義が何か? ということを、よく理解していない可能性があるよ」ということに、非常に警鐘を鳴らしてます。

で、それはなにか? というと、法律は俺たちが守るもの。だけど、憲法は俺たちが守らせるものにも関わらず、憲法の中にどんどんどんどん、僕らが守らなければいけないことを、加えていこうとしているんですね。

で、つまり僕はそれを、「主語が逆になっている」と言うんですけれども。改正案の102条、っていうのをちょっと映してもらっていいでしょうか。
%e6%86%b2%e6%b3%95%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%89_%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8_244

第百二条
全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

102条ですね、はい。『すべて国民はこの憲法を尊重しなければならない』って書いてあるんですよ。これ逆なんです。「逆、逆」ってやつですよ。「志村、後」みたいな。すべて『国』は、この憲法を尊重しなければいけないんですよ。憲法ってそういうものなのに、主語が逆になっちゃってる。ここに、自民党憲法改正草案の本質が出ているような気がします。

主語を『国』から『国民』に変えてしまうことで、やっぱり、「基本的人権や個人の尊厳を尊重しなければいけない」という国の義務が、どんどんないがしろにされてきます。

で、ほとんどの憲法学者の皆さんが言ってるのは、「今回の憲法改正草案の特徴は、基本的人権という憲法が一番大事にしていることを、ないがしろにしている」というのが、非常に特徴として出ているそうです。

で、それの非常にわかりやすいのがですね、憲法13条をまずちょっと出してもらっていいですかね。 現行憲法13条では、我々は、みんなですね、「等しく個人として尊重される」と書いてあるんですよ。
%e6%86%b2%e6%b3%95%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%89_%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8_040

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。(日本国憲法)

で、これもさっき言った話を忘れないで欲しいんです。個人として尊重されない時代があって、あまりにそういう痛々しい歴史があったからこそ、人類は個人を尊重する憲法を作ったんですよ。ところが、比較でいってみましょう。
%e6%86%b2%e6%b3%95%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%89_%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8_146

第十三条
全て国民は、人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

改正案では、『個人』が『人』になっちゃってるんです。『個』が取れてる。人としては認めます。豚ではない、犬でもない、猫でもない、生物学的に言ってあなたが人だということは認めますよ、と。でも、そんなことは憲法でいちいち認めることじゃないですよね。これ生物学的な話ですから。お医者さんが、「いやー、あなたはもしかして犬かもしれません」って言ったら、それは事ですけど。そんな、憲法で、私がいちいち人であることを認定してもらう必要はないんですよ。

だから、この文章だけを読むと、今日以降に生まれた人がですよ、この文章だけ読んだら、「あ、いいじゃん、だって人としてちゃんと尊重してくれるんでしょ?」って話になるんですけど、今日以前に生まれた皆さんには、しっかり認識して欲しいんです。現行憲法、もう一度お願いします。
%e6%86%b2%e6%b3%95%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%89_%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8_040
「個人の個が取れたぞ」ということを認識して欲しいんですよ。法律っていうのは言葉のゲームです。だから、『個人』の『個』が取れたとことに意味がないわけないんですよ。

いざっていう時、特に想像しやすいのは、戦争ですよね。そういった緊急事態においては、「おまえがおまえである、なんていうことはいちいち問わない。人っていうレベルでの最低限の保障はしてあるけれども、それ以上の個性、意見、表現の自由、『戦争したくない』とかそういうことは、場合によっては認めません」っていうことを、なぜか憲法に規定しようとしてるのが、この13条の改定なんですよ。これ、すごいわかりやすい部分ですね。

で、先ほど太郎君が21条で、結構共謀罪の話をしていくと、「なんだか、『ヤーマン』とか言ってるだけで捕まっちゃうんじゃねぇの? 俺たち」みたいな空気が漂ってくるんですけれども。

ここでね、34条っていうのが存在するんですけれども。
gen34

第三十四条
何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。(日本国憲法)

『何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない』

これも、思い出してください。何の理由もなく捕まえられる時代があったから、これを作ったんですよ。

何の理由もなく、ある日突然お父ちゃんが連れていかれて、拷問された時代があるから、これをいちいち書いたわけですよ。そこを絶対忘れちゃいけないんですけれども。

で、『正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない』つまり、「私はなんで捕まったんですか?」ということが公開の法廷において、「あなたはこういう悪いことしたから、今拘留されているんですよ」ということが公開の場で示されなければならない、というのが、今の憲法なんです。

ところがですね、これ比較でみてみましょう。改正案。
kai34

第三十四条
何人も、正当な理由がなく、若しくは理由を直ちに告げられることなく、又は直ちに弁護人に依頼する権利を与えられることなく、抑留され、又は拘禁されない。
2 拘禁された者は、拘禁の理由を直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示すことを求める権利を有する。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

なんとなく同じようなことが書いてあるんですよ。ところがですね、下の3行を読んでみましょう。『拘禁された者は、拘禁の理由を直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示すことを求める権利を有する』に変わってるんです。これ微妙だけどね、わかりにくいでしょう? わかりにくいんですよ。わかりにくくしてあるんです。だけどね、よく読んでみましょう。さっきの比較案の場合は、出してもらってもいいですか。
gen34

第三十四条
何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。(日本国憲法)

『公開の法廷で示されなければならない』と国に命令してるんです。「この人をなぜ捕まえたかを、公開の場でちゃんと常に示しなさい」と国に対して要求してるんです。

ところが比較案では、
kai34

第三十四条
何人も、正当な理由がなく、若しくは理由を直ちに告げられることなく、又は直ちに弁護人に依頼する権利を与えられることなく、抑留され、又は拘禁されない。
2 拘禁された者は、拘禁の理由を直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示すことを求める権利を有する。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

「公開の法廷で示すことを求める権利を、あなたが持ってますよ」と言ってるんです。っていうことは、「すいません、僕なんで捕まったんですか?」っていうことを公開の法廷で聞く権利はあるけれども、拒否される可能性もある、ってことです。「求める権利はあるよ」と。だけど、「公開の法廷でそれを国が示さなければならない」ということには、なってないんです。

ということはですよ、「特定秘密保護法」なんかが、もう出来上がっていますから、「いや、ちょっと、いろいろ機密があるから、君が捕まった件に関しては、なんで捕まったかこれね、教えられない」「えー」って、「じゃあこれなんの裁判なんですか?」「いやごめん、それも秘密だ」っていうことに、なりかねないんですよ。

これを思いっきり裏返すとどうなりますか? 理由がなくても、誰のことでも気に入らなければ捕まえることができる、ということなんです。そういうセーフティネットが、ここに張られてるんです。

で、そんな事態になる時ってどんな時ですか? 国がそこまで国民を締め上げなきゃいけない事態。やっぱり過去の歴史を振り返ると、それは常に戦争ですよね。或いは、戦争に向かっていこうとする時代においては、「不都合なことをいう奴は、なんでも捕まえてやれ」と。

ということで、「こういう法律を準備をしているんじゃないか?」という勘ぐりが生まれますよね。で、これ34条でこういう風に決めてます。で、35条もいってもらっていいですか。
gen35

第三十五条
何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。
○2  捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する各別の令状により、これを行ふ。(日本国憲法)

これは、そんなあなたを捕まえに行く場合の法律です。『何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、33条の場合を除いては』これ33条っていうのは、「あなたが実際悪いことした場合は、令状を出して捕まえますよ」と。その場合を除いては、「正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない」と書いてます。

注目してほしいのはここです、『権利』。基本的には、めっちゃ理由があって令状がない限りにおいて、あなたが家や自分の書いた物、書類、所持品について、家に勝手に入ってこられたり、捜査押収を受けることのない権利があるんですよ。ところが、改定案見てみましょう。
kai35

第三十五条
何人も、正当な理由に基づいて発せられ、かつ、捜索する場所及び押収する物を明示する令状によらなければ、住居その他の場所、書類及び所持品について、侵入、捜索又は押収を受けない。ただし、第三十三条の規定により逮捕される場合は、この限りでない。
2 前項本文の規定による捜索又は押収は、裁判官が発する各別の令状によって行う。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

『何人も、正当な理由に基づいて発せられ、かつ、捜索する場所及び押収する物を明示する令状によらなければ、住居その他の場所…うんちゃらかんちゃら』あれ? 権利の話が消えてるんですよね。権利の話が消えちゃった上で、「まぁ令状がなければ家宅捜査はしませんよ、ガサ入れはしませんよ」って言ってるんです。

そもそも根本的に僕らは、国によって捜査されたり押収されたりすることのない権利を持っていて、その権利をさらに凌駕して、あまりにこいつは悪いことをしてる場合に限って、「ガサ入れしますよ」っていうことが書いてあったのに、そもそもの僕らはガサ入れされない権利を持っている、っていう部分が抜けちゃってるんですよね。で、「令状があればしてもいいよ」っていうことが、ただ書いてあるんです。

今日以降生まれて、自民党の憲法がよしんばあしんば、悪しくも改正されてしまって以降の世界に生まれた人で、これだけ見たら、わかんないですよね。「なんか当たり前のことが書いてあるな」と、「だから、悪いことした奴が悪いんでしょ」っていう話になるんですけど。いや、そんなじゃなくて、もっと大きい権利を僕らは持ってるんですよ。勝手に調べられたり、押収されたり、取り押さえられたり、拘束されない権利を持っていたはずなのに、それが消えてるってことが、非常に重要なんです。つまり、まぁ家宅捜査とかをもっとやりやすくした、ってことですよね、純粋に。

で、33、34、35の並びで、お得意の36条にいきたいと思います。
gen36

第三十六条
公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。(日本国憲法)

『公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる』

なんせ、さんざんやられてきた訳です。「幸徳秋水事件」なんつって、共産党を支持するだけで、共産主義を掲げるだけで、捕まえられ、拷問され。一説によれば性器にコイルを巻いて電磁波、電気を流す拷問とかをされたらしいですよ、幸徳秋水さんは。とんでもないですよね? 人間って残酷になると、すごい残酷になっちゃうんですよね。権力ってそういうもんなんですよ。

ところが比較のほうは、『絶対』が消えちゃったんです。
kai36

第三十六条
公務員による拷問及び残虐な刑罰は、禁止する。(日本国憲法改正草案(現行憲法対照)自由民主党 平成24年4月27日(決定))

もう一度言いますよ、法律において意味のない言葉なんか1個もないんです。っていうことは『絶対に』が消えたことにも、絶対に意味があるんですよ。「絶対ではないよ」って言ってるんです。

「まぁまぁ公務員による拷問及び残虐な刑罰はこれを禁ずるけれども、まぁ、『絶対』って言ってたときよりは、緩くするぞ」ってことですよね。これ、わかりやすくないですか? 友達に伝えるときに、「今度の憲法改正ヤバいって! あれは改正じゃなくて改悪だよ」っていう話をするのに、一番わかりやすいのはもしかしてこの36条かもしれません。

ただ問題は、拷問されるような人生を生きてる人が少ない、ってことです。僕や山本太郎にとってこれはすごい切実なんですよ。もう言わしちゃってるんで、はい。

だからそういう人増えてほしいんですけどね。もっとみんなスピークアウトして、国にとってこういう対象になるぐらいの人がマジョリティーになってしまえば、国は変わると僕は信じてるんですけれども。やはりこれは非常に危険な兆候ですよね。というところで、三宅洋平のファースト・プレゼンテーションでした。はい。捕まるときは、ちょっと捕まり方が変わるぞっていう話ですね。

【山本】
いやー、面白いですね。

【三宅】
ありがとうございます。

【山本】
憲法って面白いですね。

【三宅】
憲法は面白い。ものすごいイタズラですよね、これ。とんでもないイタズラを知らない間にやろうとしてるんですよ。

【山本】
本気のイタズラですからね、もう。

【三宅】
本気のイタズラですよね。

あわせてこちらも見る

>> 【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(1/3) 大袈裟太郎 高江レポート 2016.9.10 栄駅付近 メルサ北側
%e6%86%b2%e6%b3%95festokyo-1

>> 【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(2/3) 三宅洋平 2016.9.10 栄駅付近 メルサ北側
%e6%86%b2%e6%b3%95fesnagoya-37

>> 【テキスト版】憲法フェス 名古屋 第一部 街頭演説(3/3) 山本太郎×三宅洋平 2016.9.10 栄駅付近 メルサ北側
%e6%86%b2%e6%b3%95fesnagoya-47

NAU会員募集

三宅洋平主宰の政治団体「NAU」が無料会員を募集します。「会員」とは、三宅洋平のチャレンジを次につなげていく仲間です。もちろん全世界から会員になれます。あなたの人生と三宅洋平の政治活動をダイレクトにリンクさせましょう!

ご寄附の受付

2016年参議院選挙三宅洋平へのご支援誠にありがとうございました。結果は落選となりましたが、これからも掲げたアジェンダの実践を目指して活動してまいります。引き続き、三宅洋平代表政治団体「NAU」へのご支援をよろしくお願いいたします。