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【テキスト版】憲法フェス 大坂 第一部 街頭演説 (1/2) 山本太郎 16.9.11 JR大阪駅 御堂筋北口

【テキスト版】憲法フェス 大坂  第一部 街頭演説 (1/2) 山本太郎 16.9.11 JR大阪駅 御堂筋北口



2016年夏の参院選、東京選挙区で旋風を巻き起こした山本太郎×三宅洋平コンビが「憲法」を語る!
9月9日から3日間、東京・名古屋・大阪にて、政治家、有識者や、各界のアーティストなど豪華ゲストをお呼びしながら、音楽と共に憲法を学んだ「憲法フェス」登壇者のトークを文字に起こしました。

2016年9月11日 憲法フェス 大坂 第一部 街頭演説 Part1

【山本太郎】
「生活の党と山本太郎となかまたち」共同代表 (※2016年9月当時) 山本太郎です。よろしくお願いします!

税金泥棒だけじゃないんですよ、国会にいるのは。パンツ泥棒までいるんですよ、皆さん。そんな素敵な国会からやって来ました、山本太郎です。よろしくお願いします。

久々、大阪に来ました。私、兵庫県出身、宝塚市です。そして、学校は大阪でした。箕面自由学園というところですね。その高校1年生を2回やりました。「誰でも国会議員になれるのか?」って話になっちゃうかもしれませんね。

で、皆さんにお聞きしたいんですよ。今日、私がここに立ち、マイクを握っているのは、皆さんと、「憲法」のお話をしたいと思って、マイクを握ってます。

でね、先ほど言いました、高校1年生を2回やった山本太郎の記憶を辿っていくと、この、「憲法」ということについて、学校でどれぐらい教えてくれたかなぁ? って。皆さんも思い出して頂きたいんです、学校時代。この憲法について、どれぐらい教えてもらいました?

勉強、山本太郎嫌いでした。でもね、社会科、他にも公民という物に関しては、結構、興味持って聞いてたつもりなんです。

でも、憲法について、自分で何か語ったり、人に教えたりってするレベルぐらいまでは、叩き込んでもらえてないなと思うんです。

皆さんにお伺いします。この中で、「俺は憲法には詳しいんだ」って方、手を挙げてください。

いらっしゃいますね、でも少なすぎる。これだけ人数がいるのに10人もいませんよ。

じゃあ、「俺は詳しい」「私は詳しい」「人に教えることもできるぐらい詳しい」って方、手を挙げて頂いていいですか?

なるほど。でも、10人もいないですね。

じゃあ、これならちょっと手が挙がるんじゃないでしょうか? 「今、政治の舞台、永田町では、憲法が改正される、憲法を変えられるという動きがある」そのことをご存知の方はどれぐらい、いらっしゃいますか?

おお、一気に増えましたね、全然違いますよ。この前にいらっしゃる方々のほとんどが手を挙げた。

「憲法を変えられることは知っている。でも、憲法そのもの自体は、よく理解できてないかもしれない」っていうことで、いいですかね?

じゃあ、「憲法って何なの?」っていうことをですね、ほんとに初歩の初歩、「山本太郎がわかったんだから、皆さんわかりますよ」という感じでやっていきたいと思います。

Photo By 伊藤愛輔

Photo By 伊藤愛輔

じゃあ例えば、いきなりですけれど、皆さん法律守ってますか? 守ってない人もいるでしょう。でも、基本守ってください。なぜならば、法律がある理由を考えて頂きたいんです。法律もなく、ルールもない、だとするならば、皆さん好き放題しますよね? アナーキストだらけの街になっちゃったら、ちょっと困ったり、楽しかったり。でも、困ることの方が多いかもしんない。そういうことなんです。

要は、「この世の中に秩序、ある一定の秩序を保つ為に、ルールを課す。法律でこの国に生きる市民の皆さんを縛る」ということなんです。

例えば、青信号になれば渡る、赤信号では止まる。どうして? ルールが決まってるから。食べ物を食べる。お店で食べ物を食べれば、お金を払う。これを無視すれば、食い逃げしてしまえば、これ、「詐欺罪」ですよね。

ルールが決まってる。罰則が決まってる。だから皆さんは守る。市民の皆さんには法律を守って頂かなければいけない。そういうことなんです。もう皆さん重々ご存知ですよね。

じゃあ、そのようなもので縛られてるのは皆さんだけなのか? 市民の皆さんだけなのか? って話なんですけれども、そうではない。

権力者、国家権力、そのようなものを縛るルール、法がある。それが『憲法』そういうことなんですよね。

「どうして権力者を縛らなきゃいけないの?」っていう話なんですけれども。例えばですよ、王様みたいな権力者が誕生したとする。
その権力者が、「お前たち庶民には、明日から消費税30%だ。よろしくな」国家権力が本気になってやろうと思えば、これぐらいのことはできるんです。それぐらい恐ろしい権力だからこそ、縛らなきゃいけない。

例えば、王様のような権力を持つ者が、「よし、来月から徴兵制を導入する。16歳以上の男子、女子共に軍隊に行かせる。3年間」こんなことも、権力者であるならばできてしまうんですよ。そんな暴走を止めるために憲法がある。

「どんなことが書かれてるか? 憲法ってなんだ?」権力者、国家権力、そういうものは、憲法に書かれた範囲での権限しか行使できない。

憲法の中に書かれている与えられた力しか、振るえないんです。じゃなかったら、好き放題やりますよね? だからこそ、「憲法が大事」という話を、今ざっくりしました。

じゃあ、こちら。
ピラミッド
ここにはピラミッドが描かれています。何を書いているか? この国の法体系、この国の法律が書かれているわけです。

一番下『国内法』皆さんが守るべきもの。ピラミッドの一番底辺です。

そして真ん中に位置するのが、外国と結ぶ『条約・協定』

そして1番上、最高法規。一番力を持っている。何が何でもこれを守らなきゃいけないというものが『憲法』

権力者を縛る法律が、一番トップにある。要は、「この憲法に反するような国内法、皆さんを縛る法律を作っちゃいけないよ」っていうことが決まっている、憲法に書かれているっていうことなんです。

この『憲法』非常に重要なことが他にたくさん書かれている。次お願いします。
現行憲法98条
これ、今ある憲法。現行憲法。日本国憲法の98条。なんて書いてあるか?

「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、 詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」

なに言ってんだ? ざっくり言います。「憲法、一番トップやからな。これに反するような法律、絶対に作るな。憲法に反するような政治的な行動はするな。何よりもこの憲法、絶対的なものだからな。もし、そんな法律を作ったり、憲法に反するような法律を作ったり、憲法に反するような命令を行ったり、憲法に反するような政治的行動を行った場合、それ無効ですよ。無効です。力がありません」ってことが書かれてる。素晴らしくないですか? 権力者暴走しづらいですね、これね。

次、お願いします。
現行憲法99条
日本国憲法、現行憲法99条。こう書いてあります。

「天皇又は摂政」天皇の代理、「及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。」

権力者と言われる者、総理大臣だけじゃない。権力者と呼ばれる者、大臣だけじゃない。国会議員も。それだけじゃなく、公務員も権力者です。その公務員たちはこの憲法を絶対的に尊重しなきゃいけない、擁護しなきゃいけない。そういう義務を負ってるんだぜ、絶対的な約束。

憲法とは何か? 市民の皆さんから国家に対して、権力に対して与える、命令書なんです。素晴らしいじゃないですか。「良かったぁ、だからまぁ国会は暴走してるけれども、そして権力は暴走してるけれども、そこまで大きく、何か発言をしたら捕まるとかいうような状況にはまだ追い込まれていないのは、この憲法のおかげだ」ということなんです。これ、今の憲法です。皆さんに考えて頂きたい。

では、今言った2つ、98条、99条。「憲法に反するような法律、命令、行動は絶対にしちゃいけない、無効だよ。そして、公務員、そればかりでなく権力を持つ者は、
憲法を絶対的に守らなきゃいけない」そう書かれていた。

じゃあ今の憲法を見てみましょう。
現行憲法25条
憲法25条、生存権。なんて書いてあるか?

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」

皆さんいかがですか? 健康で文化的、最低限度の暮らし、生活を送っていると胸を張れる方、どれぐらい、いらっしゃいますか?

多くは手が挙がらない。そりゃそうですよ。大阪の最低賃金いくら? 883円ほど。1時間働いて、最低賃金。じゃあ1ヶ月働いたとする。週休2日週5日で、大体22日ですか、月で。1日8時間働く、フルタイムで。月いくらになる? 大体15万円台。15万円台? 家賃払う、光熱費払う、通信費払う、食費払う、いろいろ払わなきゃいけないものいっぱいある。で、奨学金の返済。いくら残る? 貯金なんてできる?

この国に生きる人々の、30%を超える方々が、貯金ゼロという状況です。「景気回復、この道しかない」そして、「個人消費を押し上げる」そう (安倍総理は) 言ってる。個人消費を押し上げるもなにも、毎月、毎月ギリギリだ。「やっと今月乗り切った」そんな人達がどれぐらいいる?

国民生活基礎調査。政府の調査では、この国に生きる人の60%が、「生活が苦しい」と言っている。

非正規労働者。失業前提の働き方、いつクビになってもおかしくない、半年後、1年後の自分も見据えられないような働き方が、この国の労働者の4割。

もう、ほぼ2人に1人。年収200万円以下、ワーキングプア、1,100万人を超えた。

男女の賃金格差10万円。安倍政権になって更に広がった。

1人暮らしの女性、20歳から64歳まで、3人に1人が貧困。子どもたちの貧困率16.3%。6人に1人が貧困。40人学級で6.5人が貧困っていう計算。高齢者は? 5人に1人が貧困。障がい者は4人に1人が貧困。

ちょっと待ってください、「健康で文化的な最低限度の暮らし、できてない人がほとんどじゃないか」そういう話をすると、こういう声が返ってくる。「何を言ってんだ、今は景気が悪いからしょうがないだろう」本当にそうでしょうか?

大企業は過去最高益を上げている。過去最高益。「企業が溜め込んだ内部留保」よく聞く言葉、内部留保。いったいなに? すべて掛かった経費を差っ引く、そして株主への配分、分配も終えた後、本当に純粋な余剰の利益が、現在377兆円。安倍政権になってから4年、この間に100兆円も上増しされた。

どうしてそんなに溜まったかわかりますよね? 大企業に対しての大減税。「企業が儲からなきゃ、皆さん賃金上がんない」って言われてた。でも違う。企業に大減税して、企業は、「それだけじゃダメだ」と、もっと儲けたい。その犠牲になったのは誰? 働く人々。

働き方、雇用の流動化って言葉で、どんどん、あなた自身が搾取されて、企業がどんどん蓄えていく。

これって国のやることですか? 政治で旗振る事ですか? 「憲法守ってない」って言えませんか? あまりにもあり得ない。

「お前が努力しなかったからだ」よくそんな声が聞かれる。「自己責任」「国に頼ろうとするな、自分の足で立て」「自助自立」

山本太郎、奨学金問題、貧困問題、その他いろんな問題で、例えば国会で質問をしても、返ってくる言葉は、「自助自立、自分の足で立て」

皆さんにお聞きしたい。自己責任を押し付けられる、そんな社会だったら政治必要ありますか?

Photo By 伊藤愛輔

Photo By 伊藤愛輔

支え合い、みんなが税金を払って、困った時に手を差し伸べてくれる。そんな当たり前の国のあり方が、もう、今、そうではなくなってきてる。

生活苦しい人々、もう既にこの国のコストと見なされている。あまりにもあり得ない。そんなことが加速してきている。

要は、今ある憲法さえも守らないような者たちが、また新たに憲法を作るという。その内容なんて、ろくなもんじゃないっていう話なんです。

で、その内容がわからない方々、「今日初めて知った」って方の為に、少しお話をしたい。

企業から税金を貰うだけじゃなくて、この国にはお金があります。というよりも、お金を刷り続けています。
マネ
「マネタリーベースの拡大」と言います。皆さんご存知の通り、どんどん上がっていっている。じゃあ2013年から最近までで、どれぐらいお金刷りまくりましたか?
マネ2
これぐらい刷った。270兆円。これお金刷りまくってどうしてるの? 置いてるだけ。本当はこれ、「財政出動」という名の下に、金融だけじゃなくて、実体の生活にこのお金を補填して行くべきだって、私は思うんです。

JRの前をお借りして話をするのもなんだけど、リニアモーターカーに3兆円を超えるようなお金を財政出動する暇があるんだったら、そこに奨学金や、介護や、そればかりでなく、保育や、いろんなところにバックアップできるんですよ。

どうしてやらないの?新しい産業じゃないか。一番見放された産業、介護、保育、そして若者への教育。のびしろがあるんですよ。

全然ここには手を入れてないから、ほったらかしだから、ここにこれを投入すれば、それが成長産業になるだろって。だったら377兆円貯め込んだ企業も、「そこに投資をしていこう」国の本気度が見えれば、そうなって行くんですよ。

でも、そうはしないって? 一体、誰のための政治をやってるんだ? って話なんです。

あなたの税金なんです。あなたの税金なんですよ、この国を支えてるのは。だったら、その使い方をしっかりとしていきたい。当たり前な話です。

でも残念ながら、今はそうはなっていない。で、この皆さんに対して、今ある憲法でさえもしっかりとね、履行できないような政治を行っている勢力が、「憲法を変えたい」と言うらしいんです。じゃあ、24条をお願いします。
kai24
新しい、自民党が、「憲法を変えたい」と言う内容、『自民党の憲法改正草案』自民党の改正草案の24条には、こういう1文が書かれている。

「家族は、互いに助け合わなければならない」

そんなこと、言われなくても分かってるわって。道徳的なことなんていらないんです、憲法には。なぜならば、皆さんから国家権力に対する、命令書なんですから。

ここには、大きな意味がある。「家族は、互いに助け合わなければならない」の意味がある。どういうことか? 今以上に、社会保障に関する費用、これを削減していくためには、「まず、おまえたちでやれよ」って。それがダメだったら、自助がダメだったら、「共助、地域で何とかしろ。出来る限り国には頼るな」ということを、もう憲法の中にいかにも美しく書かれてるけれども、その本質は、
k2
「福祉は国民が租税で、税金で負担するのではなく、家族や社会が引き受けるべきだ」という、自民党の基本的な考え方の反映なんです。

ますます、自分自身で何とかしなくちゃいけなくなるって世の中が来る。今でさえ、サービスどんどん削減されてますよ。介護殺人、2週間、3週間に1度、行われている。行ってしまっている。
k3
皆さん、埼玉県の利根川に、車に乗って川に入って、自殺をしようとした3人の親子、知りません? お父さん、お母さん、お母さんはもう介護状態。だから娘は勤めを辞めて、もう介護離職ですよね。付きっきり。お父さんは、70歳を超えても新聞配達してた。手足がしびれても、頚椎損傷していて、でも、もう無理だって、バイク乗っててもこけ続けるような新聞配達をしなきゃ、家庭を支えられない。で、生活保護を申請しに行ったって、受けられることになった。

でも、生活保護ってどんなイメージですか? 「恥を知れ」「なまけもの」そんなイメージがある。これを作ったのは誰? 自民党、片山さつきじゃないか。不正受給だらけ、そんなイメージを刷り込んだわけですよね。

でも、実際はどう? 生活保護の不正受給は1.8%。金額に直すと0.5%。要はそのほとんど、生活保護受給のほとんどが適正に受給されている。

もちろん、不正は正されなきゃならないけれども、そんな状況で、「不正だらけだ」というレッテルを貼る。

「人にはとてもじゃないけど生活保護を受けてるなんて言えない」何を言ってんだ、権利だよ。受けるなら受けた方がいい。我慢しちゃダメだ。そういうセーフティネットがあるのが国でしょ? 行政でしょ? ってことなんです。

でも、そうじゃない。先ほどお話した、利根川で親子3人で車に乗って、自殺をした。娘さんだけ生き残ったんですよ。殺人罪と自殺幇助(ほうじょ)って事で、囚われの身。お父さんに、「死のう」って言われた。惨めな気持ちになった。人生ずっと、惨めな気持ち。ずっと継続してきたけれども、いよいよ生活保護を受けるっていった時に、その気持ちはMAXになって、「死のう」と持ちかけられた時に、娘は承諾した。で、結果、娘だけ生き残ってしまった。

これ、この親子のせいですか? この親子の努力が足りなかった? どうして、早く手を差し伸べられなかったのか? って。生存権だよって。「この国に生まれ落ちた瞬間から、あなたには価値がある。あなたには人権があるから、それを全力で守るね」と約束したものが、憲法じゃないか。

人権って何なんだ? あなた、歌いたい歌がある? 歌ってください。好きな服着ていいよ。あなたが決めた宗教を信じていい。あなたが考えてること口に出していい。これ人権ですよ、全部。

この人権を侵害するような権力者が現れてはならないってことで、その歯止めとして、憲法が存在している。

自民党の改正草案、今の憲法と見比べられるようなサイトがあるんです。チェックして頂きたいんです。かなりやばい。向こうは本気。

最後にひとつ、21条。憲法21条について話させてください。
k21
憲法21条って何ですか? 表現の自由です。こんな序文があります。

『集会』集まってる。集まりたい? 集まってください。

『結社』グループ作りたい? 作ればいいじゃない。

『及び言論』言いたい事ある? 言えばいいじゃん。

『出版、その他一切の表現の自由は、これを保障する』一切の表現の自由は、これを保障する。

素晴らしくないですか? 絶対的にあなたに与えられた権利。「保障されている」当たり前ですよ。情報が循環しないような社会であるならば、その社会は民主主義ではなくなる。なぜならば、情報というものは血液みたいなもんなんだ。それを全身に巡って、例えば、血流が悪くなったり、汚れた血液だったら、病気にもなりやすいだろうと。情報とは血液のようなもので、それを全身で回しているんだ。これ、情報とも繋がることですよね。「一切の表現の自由、これを保障するよ」そう書いてある、素晴らしい条文なんです。じゃあ自民党はどう変えてきた?
k212
『集会、結社及び言論、出版、その他一切の表現の自由は、これを保障する』

同じじゃないか? そうなんです、同じなんです、第1項は。これに続いて、新しい部分を差し込まれたんです。
k23
『前項の規定に関わらず』

ちょっと待ってください。「一切の自由を保障する」と言ったのに、2項で、『前項の規定に関わらず』と言っている。こういうの、「ちゃぶ台返し」って言うんです。

そうですよね? 「一切の自由を保証する」と言ったのに、「ちょっと待って、でもね、前項の規定には関わらず」と言っている。

じゃあどう言っているのか?

『公益及び公の秩序を害することを目的とした活動』

「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動に関しては表現の自由無しだからな」って言ってる。

まぁ、パッと聞いたら、確かにそうかもね。「公益、公の秩序、それを害するんだったら、表現の自由とか許される? 許されないかもしれない」そう思っちゃうかもしれない。

じゃあ聞きたい。「公益」って何ですか? 「公の秩序」って何ですか? これを決めるのは誰? 権力を持った人がこれを決めるんです。

じゃあ、今、権力側が、国家権力が、どういった人たちを監視し、調査してるのか? ってことを、皆さんに知って頂きたい。
公安調査庁
法務省っていう省庁があるの皆さんご存知ですよね? 法務省。そこに外局があります。

『公安調査庁』という外局がある。仕事どんなことしてるんですか?
破防法
「破防法に基づき、暴力主義的破壊活動」ちょっとキナ臭いですね。「暴力主義的破壊活動を行い、将来もその恐れがある団体の調査を担当している。」

なるほど、公安調査庁はしっかりと調査しています。どうして? 「暴力主義的破壊活動を行い、その恐れがある団体をチェックしている。」これ必要ですよね? 皆さんね、必要だと思いますよね? だって暴力主義的破壊活動なんて許せるわけない。チェックするべきです。そう思う。

じゃあ、どのような人たちが暴力的破壊活動を行っていて、この公安調査庁に調査対象とされているのか、見ていきます。
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「日本ペンクラブ」
「日本ジャーナリスト会議」

いかがでしょう? 暴力的破壊行為、行ってますかね? ジャーナリストの集まりです。物書きの集まりですよ。
a
暴力的破壊行為。人権保護団体「アムネスティ・インターナショナル」どうです?

暴力的破壊行為。「生活共同組合、コープ」コープってそういう団体でした? あり得ないですよね? どうして監視するの? 逆に暴力的破壊行為を止めるような経済活動を行おうとしている、生活協同組合だと私は思うんですけれども。次、お願いします。
j
「情報公開を求める市民運動」「情報公開が当たり前だ。世界の流れはそうなっている。どうして隠そうとするんですか? 黒塗りの資料ありえない。情報を出しなさい」そういう風にいう市民運動家達を、マークしてるんだそうです。

「青年法律家協会」正義感溢れる法律家たち。
z
「全国公害患者の会連合会」公害患者の会ですよ。暴力的破壊行為にそれに等しいような経済活動の果てに、被害者にされてしまった方々。その方々がどうして、暴力的破壊行為なんですか?

「都合の悪い事を言うな、企業にとって」「都合の悪い事を言うな、国にとって」っていう話じゃないですか、これ。

「核兵器廃絶を訴える団体」「暴力的破壊行為を行えるような核兵器を廃絶しよう」といっているわけです。

あまりにもあり得なくないですか? もう既に、今この国で、政府に対して権力に対して不都合な発言、真実を追求しようとする者達は、すでにマークされ調査されてるって。

公益? 公の秩序? 呼び方が違う、ちゃんと書け。「俺たちの利益、俺たちの秩序を乱す者たちには、表現の自由は認めない」の書き間違えなんじゃないか? 「公益」「公の秩序」というのは、そういう意味を持ってると。非常に危険です。

日本海挟んで向こう側、ミサイルかロケットかわかんないけど、飛ばしてくる国。そこを笑ってられるか? 一歩一歩、近づいてるよ。国が全体主義に傾く時、全体主義って何か? 「あなたの為に国があるんだ、人々の為に国があるんだ」という逆の形、「お前は国の為に何ができるんだ? 国の役に立て」というような側に立った、全体主義。独裁国家。

それを推し進めていく為には、秘密主義がまかり通る。それだけじゃなく、治安立法が次々に立ち上がっていく。

「オリンピックが来るでしょう? テロが起こったらどうします?」『テロ関連法案』という名において、皆さんひとりひとりを縛っていくような法案、私がここ3年、参議院になってからいくつも通っている。

私1人で反対した法案、いくつかある。その時になんて言われるか知ってますか? テロ関連法案。テロの名の下に法案を法律化するけれども、それは結局、恣意的拡大。後で権力者が好きにしてしまった時に、皆さんにとって、非常に危険な状況に陥る可能性がある法律に、私は反対した。

『テロ関連法案』という冠がついている。これに反対した時に決まって言われるのは、「テロ関連法案に反対する? お前テロリストだからだろ?」って。「そのレッテルを張られたくないから反対できない」っていう空気もあるんですよ。バカみたいでしよ? 誰の為に政治やってんだって。

今もう時間いっぱいになったようなので、私の持ち時間。この後ですね、三宅洋平が登壇。そして憲法についてのお話をします。そして、その後『Q&A』という形で、ここにいらっしゃる皆さんにマイクを回す質疑応答的なことをやってる中で、もしもそういうクエスチョンが出たならば、「今、一番差し迫った、あなたを潜在的犯罪者として扱い、そして検挙までできてしまうという、とんでもない法律が、もうすぐやって来る」というお話をしたいと思います。

何かとんでもなく重い話に聞こえたかもしれないけど、これ変えられるんですよ。止められるんですよ。力貸してほしいんです。

まずは、憲法は何か? そして、どんな憲法改正を考えてるか? ってことを、みんなで一緒に考えていきませんか? ありがとうございました。山本太郎でした。