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【テキスト版】憲法フェス 大坂 第一部 街頭演説 (2/2) 三宅洋平 16.9.11 JR大阪駅 御堂筋北口

【テキスト版】憲法フェス 大坂  第一部 街頭演説 (2/2) 三宅洋平 16.9.11 JR大阪駅 御堂筋北口


2016年夏の参院選、東京選挙区で旋風を巻き起こした山本太郎×三宅洋平コンビが「憲法」を語る!
9月9日から3日間、東京・名古屋・大阪にて、政治家、有識者や、各界のアーティストなど豪華ゲストをお呼びしながら、音楽と共に憲法を学んだ「憲法フェス」登壇者のトークを文字に起こしました。

2016年9月11日 憲法フェス 大坂 第一部 街頭演説 Part2

【山本太郎 (以下/山本) 】
続いてですね、スピーカーに立ってくれるのは三宅洋平。参議院の選挙、東京選挙区から出てくれた、「山本太郎、ひとりにはしておけんだろう」ということで、立ち上がってくれた男です。ミュージシャンです。

でね、今日のこのトラック。トラックというにはちょっと勿体無いもったいないぐらいの、このサウンドシステム。全て手配し、そして参議院(選挙)で寄附をくれた人達たくさんいらっしゃって、その余った分をこうやって意味のある事に使おうと、この憲法フェスという場を提供してくれた三宅洋平が、この場に立ってくれます。ほんとに三宅洋平に感謝、ありがとう。

Photo By 伊藤愛輔

Photo By 伊藤愛輔

【三宅洋平 (以下/三宅) 】
ありがとうございます。えぇ、まぁ、僕にというか、ほんとにNAUのスタッフみんな、選挙の後、休むことなく、新しくできたうねりをどうにかちゃんと、僕らは無駄にしないようなチーム作りといいますか。ま、組織作りという言葉あんま好きじゃないんですけれども、自分たちは政治団体の、なんですかね? 政治の新しい選択肢に自分たちがなれるかどうかっていうことをこの2ヶ月、すごく突っ走ってきて、そういう忙しい中でですね、この憲法フェスの仕込みっていうのもあったんで、ほんと、みんなもう床に寝ながら、事務所の床に寝ながらこの何か月を過ごしてきました。

もう、とにかく、なんですか、でもこう、時代が切羽詰まれば詰まるほど、俺たちはやっぱ目がやっぱ覚めてくし、「あぁ、昨日までの俺はボケてたな」と、やっぱ革命は自分の中でしか起きないと思うし、まぁでも、俺は最近、「革命」っていう言葉も、なんかなぁって。革命って打ち倒す相手がいるじゃないですか? 打ち倒すと、打ち倒された側はまたそれを、「リベンジ」とか言って、「70年かけてでも憲法変えてやるぜ」とかっていう、そういうことになりますよね?

だからやっぱり俺はもう革命とすら呼ばない何かを、もっとソフトで大きな力で、世の中を変えるって言うと、また角が立つんで、なんすかね? 僕ら自身がとにかく作っていく側になっていく。だから賢くなろうっていうことなんですけど。

で、やっぱり、「立憲主義ってなんだ?」っていう話。「はい、もうこの立憲主義。あ、出たぁ。あ、もういいや」みたいな。「立憲主義とか憲法とかわかるけど、なんかピンとこねぇ」っていう、そういう自分が僕の中にも間違いなくいるんです。「憲法が変えられてしまう。その内容がヤバいぞ」ということを調べていけばいくほどに、時にふっとスタッフ同士で、「まぁ憲法どんなに変えられても、そんなもん俺らがいうこと聞くかい? ねぇ?」とかって思ってる自分がどっかにいるんすよ。だからちょっと甘く見てたなと思うんです。だけど、3日前の東京の、憲法フェスでですね、小林節さんをお迎えしたんです。小林節さん、ご存知ですか? 知ってます?
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知らない人は、憲法学者です。小林節さんは。で、国会の憲法審査会で、与党に利する発言を期待されて呼ばれて行ったところ、つまり、節さんはですね、良い方に改憲をするっていうことに関しては法整備も必要だ、憲法はテクニカルにはいろいろと問題があるのは事実だ、ただし護憲的改憲派であるということを、自認されてる方なんですけども。

日本の憲法学者の間ではですね、やっぱり改憲といったら変えたい人達に利する方だと思われて、で、「右だ」とか凄い叩かれたりもしてる人なんですよ。

ただ、国会の場で彼が言ったことは何か? 3人の憲法学者が呼ばれて、改憲に与する事を言うと思いきや、全員、「集団的自衛権は違憲である」だもんで、新聞にも載り、TVにものり、多分あれから、「どうも本当にこの憲法改正って呼ばれてるやつは、改正じゃなくて、改悪なんじゃないか?」っていうことに、世の中気付く向きができたんですよね。

で、小林節さんは、もう齢60を超えてですね、慶應大学で教鞭を執られていたんですけれども、憲法学者が選挙に出なきゃいけない時代になっちゃったわけです。

学者が選挙に出たら、もう、なんですか? その中立的、客観的、科学的立場を捨ててますから、それは学者としての評価っていうものも、もう成立しないんじゃないか? っていうリスクをはらむと思うんですけれども、僕が前回、東京で出た時ですね、もう2ヶ月前ですか? あの選挙の時に全国比例区で「国民怒りの声」という比例団体を作って、選挙に出てました。

僕も当時は、怒りっていうのを政治団体の名前にして、怒りっていうものに投票するっていうのはなんか俺は違うなと、怒りをどこに昇華するかを、ずっとバンドでも音楽でもやってきたので、やっぱそれが知恵であり、アートであり、とんちであり、そして最後にはなるべく人を傷つけないで何かを伝えていくっていう形になるんじゃないかと思ってきた立場なんで、「いやー、怒りっていう団体の人にあんま興味ないな」とか、言っちゃってたんです。ごめんなさいって感じです。小林節さん、会ってみたらすげえ人でした。

まぁでもこうやって、今、志ある人同志が繋がっていってると思うんです。民進党の小西(洋之)さんも今日も来てくれます、大阪まで。初日の東京に出て、「明日の名古屋も大阪もちょっと駆けつけたい」ということで、ヒゲの隊長にパンチを食らった、人間カマクラの上に押しかかってパンチをもらったことで有名なあの小西議員が、今日夜の方は来てくれます、中崎町ホール。
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いろんな党派を超えて人々が繋がり始めたっていう意味では、民進党と共産党が引っ張ってきた以外の、バリエーション豊かな野党共闘も起きてるんじゃないかなと僕は思ってます。野党ですらない俺たち共闘、始まってると思うし、最後はもう闘うって言葉ってより素敵なことを見つけてやってきたいっすね。共生、みんなで共に生きていきたいんですけど。

で、小林節さんがとってももう簡単に説明してくれてます。俺は、「憲法って何なのか?」に関して、ズバッて子どもにもわかる言葉が見つからなかったんです。だけど節さんは、はっきり言ってました。「マガジン9」という、ウェブマガジンでの彼のインタビューに書いてあります。そもそも憲法とは何なのか? 読みます。

「立憲主義は人間の本質に根ざした心理です。つまり権力は必ず堕落します。なぜなら権力というのは抽象的に存在するのではなく、本来的に不完全な生身の人間が預かるからです。歴史が常々証明し続けてきた事。つまり、政治家と公務員が個人の能力を超えた、国家権力なるものを預かって、堕落してしまうことを繰り返してきたから、それに対する歯止めをかける為に、我々は憲法を必要としてきた」

だから憲法というものが今、地球上のすべての国に、ほとんどの国に存在してる。それは今、 俺たちが味わってない、ものすごい屈従というか、自由を奪われるとか、財産奪われるとか、「ちょっとお父ちゃん貸してもらうな」っていって、国に親父や兄貴を奪われた人達がいたから、もうそれを食い止めようと、もう懲り懲りた人々がいたから憲法が出来たんですよ。だからそこを忘れちゃいけないんだなってことを、俺はこの節さんの言葉にすごく感じました。

「歴史上完全な人間など1人もいない。不完全だから、気を緩めば、気が緩めばすぐ堕落するんです。権力者の地位につくと常に「自分に良きに計らえ」となる。だからこそ、憲法を作って権力を管理しよう。そういう仕組みになっているんです。」

これが『立憲主義』だそうです。わかりやすくないですか? 持ち帰ってください。

友達や家族に話すときに、「なんで憲法がいるの?」「それはね、権力も人間だから必ず堕落してきたでしょ? 間違い犯してきたでしょ? 最たるものが戦争ですよね? もう散々それをやってきた。ブレーキの為にやっぱ憲法があるんだ」っていうのは、ものすごい簡単な真理だと思います。ズバッと言ってやったらいいと思います、それを。「憲法はよくわかんない」って言ってる人に。

そして、じゃあ今の憲法改正草案がはらむ問題はなんでしょう?

「最上位法である憲法は、国民が政治権力を管理する法。」

法律は僕らが守るんです。国民が。だけど憲法は、簡単ですよ、これも持ち帰ってください、国が守るものなんです。国が守る法律が憲法なんです。

「法の役割分担を、法を変えようとしている国会議員たちが知らない。だから、愛国心とか、教育とか、倫理道徳の問題に、憲法を直に持ち込もうとするようなアホな事が起きるんだ」と言っています。

「それはつまり、はっきり言って、無知蒙昧だからなんだと気が付きました。そして一部法制局の役人とか改憲派としては有名だけども、憲法学者としては全く無名な何人かの御用学者が、愛国心を憲法に持ち込むような、彼らのやり方に根拠を与えようとしてるだけなんです。小林節」

ヤーマン。俺はこれがすごくわかりやすかった。そうだよ、そうだよ、思い出した。(安倍) 昭恵さんと話した時もこう言ってた。「実は憲法改正草案、あたしまだちゃんと読んでない」「これから読もう」って言ってたと付け加えておきます。

自民党の人にも、公明党支持する人にも、実は改正草案ちゃんと読んでない人がいっぱいいるんじゃないですか? むしろリベラルとか野党っていわれて、これに、「反対だ」って言ってる人の方が、これプリントアウトして読み込んでるんじゃないですかね?「おかしいぞ」って。

だって、「おかしい」って思って読み始めると、全部の行がおかしいんだもん。ツッコミどころ満載過ぎてアドレナリン出てきますからね。眠くなったら「自民党憲法改正草案Q&A」読んでください。目が覚めます。

さぁ、時間が短いので具体的なところに入りましょうね。まず今の話の延長でいきます。102条出してもらっていいですか。俺も必死で勉強中なんですよ、これ。
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102条。改正の方ですね。

ちなみにこれ、「改正」って言うことすら、角が立ちます。「改正じゃないだろ」って言う人もいます。改定とか? なんですか? まぁ、改正草案ですね。

『すべて国民はこの憲法を尊重しなければならない』って書いてあるんです、新しく自民党が通そうとしてるやつは。さっきの話しと逆じゃないですか、主語が。逆逆。「すべて国はこの憲法尊重しろよ」って話なんです。

これはおそらく世界の立憲主義に対する挑戦なんじゃないでしょうか? いや、自民党憲法推進本部、すげえことやってますよ。全世界のもうフランス革命以降の、この2世紀に及ぶ人間の人類の立憲主義の歴史に、真っ向から立ち向かってます、自民党。ジャパニーズ自民党。ヤバくないですか? すごいですよ。ある意味拍手ですよ。もの凄い勇気ですよ。憲法の主語を逆にしちゃったわけですから。これ、一番わかりやすいんです。いろんな条が説明できますけど、まずこれがおかしい。

次。97条見せてください。今の現行憲法の97条。
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ここになんて書いてあるか?

『この憲法が保障する基本的人権は、人類の多面に渡る自由獲得の努力の成果であって』

忘れないでね、自由がなかった時代。「お父ちゃん、ちょっと貸してもらうな」つって命持ってかれた時代が、ほんの俺たちのじいちゃんばあちゃんたち世代にあったから、これ書いてんですよ。そこわかんなくなると、これ読んでも意味わかんないですからね? どんぐらい苦しんだかが書いてあんですよ。

『これらの権利は、過去幾多の試練に耐え、現在及び将来の国民に対し、侵すことの出来ない永久の権利として信託されたものである。』

こんな当たり前のことは、みんなが愛を持っていれば、例えば今この瞬間ここには必要ないかもしれない。それをわざわざ形にして、言葉にして書かなきゃいけかった理由は、もの凄い苦しみの果てにこれをやっと獲得したっていう思いがあるからじゃないですか。国家というものは権力というものは常にそうやって誤ってきたんだぜ、っていう。もうそれは懲り懲りだ、ごめんだぜ、と。

永久の権利って書いてありますよ? 新しい自民党の憲法改正草案、この97条どうなってるでしょうか? はい、出してください。

出ません。削除されてるからです。

永久の権利を保障したくせに、ちゃぶ台ひっくり返したんですよ。削除しました。97条。

法律は言葉のゲームです。世界の渡り合い、通商条約とか、戦争の和平条約とか。そういう世界にいけばいくほど、言葉が永久の意味を持つんです。憲法は契約書なんですよ。俺たちが税金を払い、民草として少しね、国ってやつに協力をしますよ、みんなでっていう代わりの契約書なんです。「てにをは」ひとつ、一字一句に法的な効力がある、ものすごい力なんですよね。それを丸々削除しやがったってどういうことなんだよ。あんま怒っててもしょうがねぇな。反対派の集会みたいになっちゃって「共謀罪」って言われるから。

「憲法に存在するテクニカルな問題点の9割は、自民党の改正草案はちゃんと抑えている」とも小林節さんは言ってました。「ただし、根本が間違ってる」と、テクニカルには合ってるけれども、根性の付け所が逆ってことなんです。「逆、逆。志村後ろ、後ろ」っていう、逆なんです。これを持って帰ってほしいんです。ここにすべてが象徴されています。

じゃあ、次、選挙でも僕が見せた、13条をお願いします、現行で。
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永久条項っていうのが、ドイツの憲法にはあります。「将来にわたって、どんなに憲法が改正されてもこれだけは絶対に変えてはならない」さっきのも、「永久の権利」って書いてあるんで、ほぼこれ永久条項ですよね? 永久条項を削除しました。

さらに、憲法の基本になっているのは基本的人権です。個人としての尊重です。なぜなら国が守るルールだからです。なぜなら国っていうのは、ついついみんなの意見ひとつひとつっていうのを聞き入れるのが、めんどくさくなっちゃう時があるから 国というのは個人の尊重を踏みにじる時が散々あったから、個人として尊重するということをわざわざ書いたんです。

それが改正、改正と言うのやめよう、憲法改正草案ではなんて言われてるでしょうか? 比較を見せてください。
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『個』が消えました。『個人』として尊重する、の『個』が消えたことには、やはり法的な意味が莫大にあるんです。今日以降生まれた人はこれだけ読んで、もう自民党の憲法改正草案通ってしまったとしたらですよ?

ちなみに今のまま行くと、もう国民投票まではほぼ確実にいきますから、今のまま行くと。世論が立ち上がらなければ、このままいくと国民投票になって多分通りますよ。

国民投票は選挙と違って、お金使い放題。お金がある人たちがコマーシャルたれ流し放題。あらゆるメディアを使い放題なんです。選挙ではその規制があるけれども、国民投票にはそれがないんですよ。

それで変わっちゃった世の中の小学生がこれを読んだら、別に問題発見できないですよね。「や、人として尊重してくれてんならいいじゃないですか」と。だから憲法が変わっちゃう前から生きてた大人の皆さんが重要なんですよ。もう1回戻してください。
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いやいや『個人』だったんだよ、前は。それが、「犬ではない、豚ではない、お前は人だ」という生物学的な規定を、なぜか憲法がしている。そんなのは憲法が決めることじゃないんですよ。その『個』をわざわざとった事に、ものすごい意図があります。

それが、僕が今日散々繰り返してる、「お前んとこのお父ちゃん借りてくぜ」に繋がるんですよ。「いや僕は戦争やだから行きたくない」「いやいやいや、ちょっと今そりゃ無理です」そういうことになってしまうんです。じゃあ、「今そんなの無理だ。それでも嫌だ」って言った人はどうなるか? 捕まりますね? 34条出してもらっていいですか。
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『なんびとも理由を直ちに告げられ、かつ直ちに弁護人に依頼する権利を与えられなければ、抑留、または拘禁されない』

勝手に捕まえちゃいけない。理由なく人を。令状もなしに人を捕まえてはならない。

『要求があればその理由は直ちに本人及び、その弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない』

つまり、私はなんの咎で捕まったんですか? っていうのは、法廷の場でちゃんと説明する義務が国にあるんです。ところが改定版は、
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『拘禁されたものは、拘禁の理由を直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で』

こっからです。

『示すことを求める権利を有する』

に変わってるんです。

ぱっと見わかんないですよね? 「私は何で捕まったかを求める権利はあります」と書いてます。ということは、「拒否される場合もある」ということです。

ものすごいことですよ。逮捕されたのに罪状が与えられない。裁判になって、「すいません、裁判長。私はなんで捕まったんですか?」と聞く権利はあるよ、と。しかし、場合によってはそれは答えられない。

今の憲法、もう一回見してください。
gen34
『公開の法廷で示されなければならない』

断ってはいけないんです。なんの罪状で捕まったか、わからない裁判なんてありませんよね? これが特定秘密法案と絡んできて、ものすごくややこしいことになるから、この憲法改正草案にいち早く、特定秘密保護法案にいち早く声を上げてたのは弁護士の皆さんでした。「裁判になりません」って言ってました。裁判のしようがない、弁護のしようがないんです。罪状がないから。でもそういう時代あったんですよね?

36条見せてください。
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『公務員による拷問及び、残虐な刑罰は絶対にこれを禁ずる』

当たり前です。これはお巡りさんも知ってるはずですよね? 憲法第36条。『公務員による拷問及び残虐な刑罰は絶対にこれを禁ずる。』

まぁ、今の日本の警察官で、「これ拷問したい」なんて思ってる人はほとんどいないと思うんですけど。「あの三宅、1回とっちめて、ちっと何考えてるのか聞き出してやりたい」って思ってる人は、いっぱいいるかもしれないけど。拷問はしちゃいけないんです、絶対に。

はい、じゃあどう変わりましたか?
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ばん。『絶対』が消えちゃいました。

さっきもいいましたよね? 法律が言葉のゲームだ。『絶対に』が取れたことには、絶対に理由があるんですよ。ものすごい大きな意味があるんです。「絶対にではないよ」ってことです。「原則禁止するけど、場合によってはわからねえ」と。

こういう読み解き方をしていくと、目が覚めるんです。憲法改正草案、アドレナリンが出てきます。「おいおい、おいおい」の連続になってくるんですよ。

今、なんとなくお世話になりました、お世話になってるね、政権与党、自民党を応援している人もいっぱいいるでしょう。これ全然自由です。ただし、自分の政党が出した『憲法改正草案』には、やっぱり目を通して欲しいんですよ。何故なら、「あなた自身の自由を奪われるんじゃないか?」ってことに気付いて欲しいからです。

誰が書いたか? っていうのも一応出しときます。憲法改正推進本部。ええ、本部長の方、僕、ご存じないです、なんて読むんですか、これ。ホシナさん? えー、はい、わからない。わからないから、本部長飛ばします。

最高顧問「麻生太郎」「安倍晋三」「福田康夫」「森喜朗」総理大臣たちですね。

顧問「古賀誠」「中川秀直」「野田毅」「谷川秀善」「中曽根弘文」「関谷勝嗣」「中山太郎」「船田元」「保岡興治」

中曽根さんのお孫さんも居ますね。

副会長 「石破茂」「木村太郎」「中谷元」「平沢勝栄」

もう、聞くしかないじゃないですか、本人達に。「これ、どういう意味なんですか?」って。「この、拷問の『絶対』が取れた意味はどういう意味なんですか?」って。「ニュアンスを教えてくれますか?」って。

これ、聞けるのは、自民党サポーターの方が聞きやすいと思うんですよね。聞いて欲しいです。拷問の『絶対』が取れた理由を、聞いて欲しいんです。じゃなきゃ、俺が自民党サポーターズに入ろうかな。今更無理ですかね?

もう、時間ですか。分かりました。

Photo By 伊藤愛輔

Photo By 伊藤愛輔

まあ、そんなこんなで、今日持ち帰って欲しいのは、「憲法は法律とは違う。その主語が変わっちまってるのが問題だ」ってこと。

もうひとつ、「憲法はすごい言葉のゲームだ」と。だから、一語一句のこの変化は、ものすごくでかい。それをぜひ持ち帰って、ネットにいっぱい出てます、比較サイト。で、わざわざ説明、書いてくれてるサイトもあります。突っ込みを全部入れてくれてるサイトもあります。「憲法改正草案 見比べ」とか「比較」って検索すると、最初のページにもう、検索で出てくる7~8ページのほとんどが、かなり有用になってます。これ、ちょっと読み込んでみんなでわーわー話すと、かなり面白くなってきます。

で、僕は安倍総理に感謝してます。なぜか? あるいは憲法変えることを党是として来た自民党のこの40年、50年の、この汗と血の結晶に感謝します。なぜか? こんなにも憲法のことを考えるきっかけは、明らかに憲法改正だからです。この改正草案が出たからです。僕、これ出てこなかったら、あんま憲法のこと考えないで一生を終えてたかもしれません。

日本の立憲主義は、ほぼ機能してません。砂川裁判によって、最高裁判決もほぼ無効化されてます。この国に民主主義なんか、はっきり言って無いんです。それがすごく問題だから、もう行く先がない。しかも、既存の政治の選択肢だけでは、何か自分たちは満足できない。「なんだこれは?」となった人たちが、おそらく今日もこうやって集まってくれてるんだと思うんですよ。「俺たちの先行きがもっと作りたい」「自分たちでやりたい」「選択肢を作っていきたい」。

まあ、そういうことも集会、結社は禁じられますから。ええ、今から、後で写真撮影します。僕と太郎君がそっち降りて、この上からカメラマンが撮りますね。Facebookにもアップするんで、ぜひタグ付けしまくって欲しいんです、自分を。「俺も憲法フェス、参加したよ」って。タグ付けしても逮捕されないうちに、しっかりタグ付けしておいて欲しいんです。

本当にこの憲法改正草案が通っちゃって、どんどん、どんどん運用が進んで行ったら、これは本当にもしかして、反対集会、国の公の秩序を害する集団として、お巡りさんももしかして、「弁士止めい!」とか言って、俺のこと取り押さえなきゃいけなくなりますよ。そういう時代があったわけですから。「弁士止め」これ、有名な言葉ですね。もう、僕それ言われたら、お手上げですよ。あとは、ヘタクソなギター弾いてるしかなくなりますからね。

はい、もう、いくらでも喋っちゃうんで、この辺にしときます。

あ、やべぇ、「弁士やめい」言われた (笑)

はい。それでは山本太郎議員をもう1度お迎えして、時間短くなっちゃいましたけど、Q&Aタイムにいきたいと思います。

【山本】
弁士止め (笑)

【三宅】
あ、もうやめます。すいません (笑)

【山本】
Q&Aタイムに移る。

すいません、僕が最初にしゃべり過ぎたからね、ちょっと時間押しちゃいました。

【三宅】
いやもう、そういう2人が揃っていると、こうなるんですよ。

【山本】
マイク大好きなんです。

【三宅】
はい。

【山本】
というわけでですね、今から皆さんの質問を受け付けようと。

で、ですね、申し訳ないです、持ち時間が少ないので、できれば質問にすぐいって頂けると。

で、私たちも長く喋り過ぎないように気を付けます。多くの方にマイクが回るように、どなたかご発言がある方、質問にそのままいって頂けると助かります。いかがでしょう。

Photo By 伊藤愛輔

Photo By 伊藤愛輔

【質問.1】
こんにちは。41歳でバンドマンでプータローなんですけれども。僕ね、いつも憲法のこととか、そういうこと、政治的な発言をFacebookとかで、ライブとかで、ずっと言ってるんですけど、だいぶ、うっとがられるんですね。ハコ側からとかも滅茶滅茶ディスられますし。もう、ちょっと限界かなって思うんですよ、もう僕、個人ではね。

ここで、質問とかっていうよりも、お願いなんですけれども。僕、初めて政治的な立場の人、山本さんとか三宅さんとかを見て、初めてそういう人を支持、「個人を支持したい」という人が出て来たんですね。

でも、僕ひとりの立場では、かなり限界を感じていまして、もうできたら、できたらというか、もう是非、一緒に頑張らさせてもらいたいんです。「それを、どういう風にしたら一緒に頑張れるんだろうか?」っていうことをお聞きしたいなと。直接会ってお聞きしたい、と思いまして今日来ました。

【三宅】
ありがとうございます。いろいろ具体的にあります。やっぱり人の力とか、みんながちょっとずつの、なけなしのお金を集めてくれた力、っていうのが、間違いなく選挙も支えた。あれだけの、メディアが捉えない中で、それを全国津々浦々に届けて、今日もこんなに皆さんが集まってくれる状況を作ってくれた。何よりこういうトラックを借りてる、機材を使えていること自体も、別に僕が財布から出したわけじゃない。俺は常に文無しなんで。みんなが集めてくれた、ちょっとずつの力なんですよね。

だから結構シンプルなことで、カンパをしてくれたりとか、今日来てくれてる1人になってること。あるいはボランティアで手伝ってもらうこと。それからNAUは今、無料の会員。『NAU』という僕の政治団体です。「政治団体」という言葉をいかにカジュアルにするかを、今考えているんですけど、NAUの無料会員登録というのをやっています。これはメールマガジンを送ったり、勉強会とか政治塾、みんなで憲法について考えようという、もう少しクローズな場を設けたりとかをしていこうと思っているので。やっぱり僕ら自身が言葉を手にしていく。憲法のみならず、言葉という武器を手にして、ちゃんと国を作っていく中に入り込んでいくっていう、知恵が必要だと思うんで、そういうものをみんなでわかち合う機会も設けています。

まぁシンプルに言えば、会員登録とか、そういうのもやっています。太郎さん的には?

【山本】
はい、ありがとうございます。まぁ、ひとりひとりがやれることを、それぞれやるしかない、という状況だと思うんです。

でもまぁ、「もう限界だ」と、「もういっぱいいっぱいだ」っていう人が増えていったら、もう、そのまま全部みんな疲れ果てて倒れちゃうんで、自分のできる範囲という部分を守りつつ拡げていく、ということをやるしかない。

なぜならば、相手側、今、権力を握っている人たちは、組織票であったり、企業献金という形で応援を受けて、要は大企業側の代弁者が議会の中にいっぱい入っている。議会の中に多数いるのは、企業側の代弁者がほとんどだからこそ、企業側に有利な減税であったりだとか、それ以外に、働く人々の労働環境が悪くなるような法律がどんどん決まっていっちゃう。そういう状況なんですよね。

企業側の代表というのは、例えば、日本経済団体連合会、『経団連』。ここと自民党はすごく懇意ですよね。特に自民党、安倍政権はね。

それだけじゃないんですよ、「アメリカが」「アメリカが」と言うけれど、アメリカ側の、企業の代弁をするようなシンクタンクとも繋がっているんですね。

要は、アメリカのシンクタンク。アメリカの企業側と繋がっているシンクタンクの提案も、すべて受け入れているんですよ。「原発再稼働せよ」って『アーミテージ・ナイレポート』っていうね、日本側の提言をしているのも、「原発再稼働しろって、アメリカのシンクタンクが何言ってるんだよ」って、「日本の政治に対して、内政干渉するな」っていうような気持ちにもなるんですけど。

あと、「TPPに参加しろ」とかね。あと、「特定秘密保護法を作れ」とか。あと、なんでしょうね、「PKO、駆けつけ警護できるようにしろ」とか。「武器をどんどん売っていけ」とかっていうようなことを提言してる。

だから、「経団連が」とかっていう話だけじゃなく、もうこの国の政治も、まぁ外国でもそうですけど、今、企業がその国の、いろんな国の政治を動かしているという状況。向こうは巨大ですよ。組織票と企業献金で。

だからこれを打破する為には、やっぱりひとりひとりがいかに広げられるかってことを日常的にやっていって、選挙の時にひっくり返す以外は無い。だからもういっぱいいっぱいなんですっていう状態だったら休んでください。あなたがいないと困るんです。だから休んでください。あなたが休んでる間に誰かがやるってことを自分の周りで緩やかに。だって自分の生活だけで精一杯、疲れ切った時に政治がさぁって、やめてくれよって気持ちになりますよね。だからそこをうまいこと、今のタイミングやと言えるかなぁってことを少しずつ話していくっていう事を、なんかやっていくのが一番なのかなぁっていう風に思ってます。すいません、なんか遠まわりにした説明で申し訳ないです。ありがとうございます。

【質問.2】
今日はありがとうございました。31歳、独身の大阪市民です。

今日の話の中では出てこなかったんですけれも、やはり今回の憲法改正の中で、最も危険だなと僕は感じているのは『緊急事態条項』。この緊急事態条項の説明が抜けてしまうと、今、やはり誰が見てもおかしな自民党改憲草案だと思うんですけれども、つまり誰が見てもおかしいから本当に通るのか? と、思ってしまうぐらいの物だと思うんですね。ただ、この緊急事態条項が通ってしまって、仮に例えば本当に日本が緊急事態。

【山本】
すいません、質問にいって頂けますか。もう時間がなくて、次の方も決まっているので、申し訳ない。

【質問.2】
あ、すいません。ごめんなさい。緊急事態条項について、もう少し詳しくお伺いできたら。
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【山本】
すいません、ここではさわりしかいけません。もう時間が無いので。で、この後、6時半から、中崎町、中崎西一丁目6-8という住所、あってると思います。さっきタクシー乗った時言ったので、中崎ホールというところで、詳しく話します。もしも来れたら。入場料は500円です。すいません。

で、緊急事態条項の話が出ました。今まで日本国憲法の中にはなかった概念。これを新設したわけです。要は何か? 災害があった時、テロがあった時、外国からの武力攻撃があった時に、全て権限を内閣総理大臣が握るって事です。法律も作れる。法律を作るのは国会の役目、政府は行政ですから。本当は三権分立によって分けられてるはずですよね。司法も行政も。で、その国会の役割の立法も。これを一つにできる。予算も好き放題できるし、法律も好き放題作れるし、司法も言うこと聞かせられるしっていうような権力を一気に集められる。独裁体制ができる。そういう状況なんです。非常に危険なんですけれども、これステップ踏んで話していかないとと思って、一番身近な表現の自由ってとこから入ったんですけれども。

非常に今、お隣のお国が、近くの国がミサイル飛ばしたりとかしてますよね。これ非常にその緊急事態に繋げやすい話だと思います。これから、緊急事態から突破してくる可能性が高いと。

まぁ、ちょっとお時間ない方はですね、それをワードを検索エンジンかけて調べて頂きたい。緊急事態条項です。で、お時間ある方は中崎西1-6-8までお越しください。中崎ホール。よろしくお願いします。

いろんな方々の声を拾って、ここでコミュニケーションするというようなフェスも必要だなぁと。

【三宅】
Q&Aフェスやりましょう、今度。

【山本】
やりましょう、ほんとに。

【三宅】
もう、始めから最後までずーっと質問に答え続けるって言う。また4トンウィング車用意して。

【山本】
というわけですいません、もう警察との時間が。

【三宅】
そうなんですよ。

【山本】
もう、ね、警察とも約束した時間が。

【三宅】
正直もう約束の時間が過ぎちゃってまして。

【山本】
ありがとうございます。

【三宅】
中崎町ホールの方へお越し頂ければですね、またこの続きを、夜の部でやっていこうと思ってます。憲法の話ここじゃ終わんないっす。

【山本】
中崎町ホールですね。

【三宅】
はい、中崎町ホールです。

【山本】
中崎町ホール。

【三宅】
中崎町ホール。

【山本】
中崎西1-6-8ですね? バカの一つ覚えのように言ってますけども。

ということで、本当に今日は、三宅洋平、この場を設けてくれてありがとう。そして足を止めて聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。

【三宅】
ありがとうございました。

Photo By 伊藤愛輔

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