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【テキスト版】山田正彦元農林水産大臣『渡米報告』インタビュー

【テキスト版】山田正彦元農林水産大臣『渡米報告』インタビュー

10月3日、米国のTPP反対派との連帯を図るべく渡米。たくさんの成果を得られて帰国したばかりの山田正彦さんに、10月11日正午、NAUスタッフがインタビューを実施しました。

【NAUスタッフ/以下:NAU】こんにちは。

【山田正彦/以下:山田】こんにちは。

【NAU】山田先生、帰国お疲れ様でした。

【山田】わざわざ成田まで見送りに来てもらって、ありがとう。
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【NAU】いえ、どうもありがとうございます、こちらこそ。突然、その話がきまして、こちらとして何がサポートできるかなあと思いまして。ネットを通じて、バーニー・サンダースさんに会いに行く、という話だったので、「バーニー・サンダースさんの方に、山田正彦さんが行くぞ」ということをツイートをするっていう事を、三宅洋平周りでいろいろな方が協力してくださったんで、じゃあ、実際にアメリカ側はどうだったんだろう? っていう、そういうことをちょっと是非お聞きしたくて、今日こちらに来ました。よろしくお願いします。

【山田】ありがとうございます。いやーこのTPPもいよいよ山場でしてね、この国会で承認される。いわゆる批准される。で、関連法案も通してしまうという大事な時なんです。

で、こんな時、国会の中で議員さん方も、特に野党の議員さん、みんな一生懸命頑張ってもらってますけど。で、我々、市民としても、国民としてもね、何とかしてこれを本気に止めようと思ったら、やっぱりアメリカで、あれだけ国民の7割がTPP反対で、トランプもヒラリーも、今、TPP反対が最大の争点になってる。しかもアメリカは下院議員の選挙があって、そこの争点もTPPであると。

で、そんな中で、あれだけ争点にしたのは、アメリカでバーニー・サンダースさんなんで、そのバーニー・サンダースさんに、今、この大事な時期に、日本に来てもらえないかと。

もともと、今、大統領選挙の大変な瀬戸際なんで、で、バーニー・サンダースはヒラリーさんを一生懸命応援して全国各地回っているんですね。でも、なんとかひとつ、バーニー・サンダースさんに会って、そして、「日本に来てくれ!」と、「何としても、日本に来てほしい!」という招聘に行こうと、大変無謀なこと考えましてね。そしてアメリカに出掛けたんです。

まぁ、その時いろいろな方々からいっぱい、特に三宅洋平さんから、「山田さん、行くんだったら、是非バーニー・サンダースに会うように」っていうんで、いろんなメールとかいろんな形で、いっぱい応援をいただいて、本当に有難かったんです。

で、まぁアメリカ着いて、早速着いた次の日に朝6時に起きましてね、まだワシントンも暗かったんですが、最初にアメリカの議会に移動、そこのバーニー・サンダース事務所、議員会館ですね、そこをお訪ねしました。朝、まだ開いてないところだったんですが、一番最初に議事堂の中に入って、バーニー・サンダース事務所に直接訪ねて行きました。
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もともと、トーマス・カトウさん、私の今度のTPPの本、いわゆる、アメリカも批准できないTPP協定の内容だったという本を書くにあたって、アメリカのトーマス・カトウ弁護士に随分お世話になりましたので、もともとトーマス・カトウ弁護士と打ち合わせて行きました。で、トーマス・カトウさんと、前もって連絡してもらってたので、早速、一番最初にバーニー・サンダース事務所に行きまして。

朝、8時半頃でしたかね、まだ女性の人が開けたばっかりでした。で、「実は日本から来ました」っていう形でお願いしたんですが、で、9時半頃、いわゆる、「スケジュール担当しているギルソンさんという秘書官がみえる」からと言うので、しばらくコーヒーでも飲みながらお待ちして。

で、9時半にギルソンさんにお会いしまして、で、「こういう事情で来ました」と、で、「是非日本に来て欲しいし、出来ればバーニー・サンダースさんにお会いしてみたい」というお話をしたんですが、丁度その日っていうか、明日、明後日オハイオ州に行ってるということでしたね。

今、それこそバーニー・サンダースさん、なんかジェット機で動いているみたいですね。ヒラリー陣営かはわかりませんが、自家用ジェット機みたいなので動いてるんで、あっち行ったりこっち行ったりしてるわけですから、なかなか追いかけるのは難しそうだったんですが。そのまぁ、予定も。

私も選挙のとき、自分でも随分選挙やったんでわかるんだけど、まぁ状況次第によってはどこに飛んでいくかわかんない、もう明日の予定は今日の夜決めるっていうような選挙の日程ですから、大変窮屈だっていう事はよくわかりまして。

で、まぁ向こうのスケジュール担当の企画官も私に、「山田先生ひとつその、サンダース事務所のTPP担当の政策担当官がいる」と。で、「立法の補佐官もいるんで、それがいってみればサンダース事務所の責任者たちだ」と。「そういう人たちにひとつお会いして、今回の訪日の目的」で、「日本の今のTPPの状況を話してもらえたら」という方だったんです。で、早速お願いして帰ったわけですが。

そのあと、ちょっと今まで私もアメリカの国会は随分いろんな方々とお会いしてましたんで、まぁいろんな、特に民主党で私が前もってお会いしたいなあと思ってた、エリザベス・ウォーレンスさん。で、エリザベス・ウォーレンスさんの事務所をお訪ねしました。
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ご承知の通り、エリザベス・ウォーレンスさんが、ほんとうはヒラリーさんじゃなくて、彼女の方が大統領選挙に出たら、僕は間違いなく今回通ったと思うんですけども。サンダースさんと一緒で、根っこからTPP反対なんです。エリザベス・ウォーレンスさんね。

TPP反対っていうのを、新自由主義の、いまその富の集中たる1%の多国籍企業、いわゆるウォール街、それに対して、これがまさに99%の言ってみれば搾取しているっていうか、言ってみればいわゆる貧富格差をさらに拡大化させようとしている、そういったものを、これは言ってみれば資本主義の自由競争の行き過ぎだと、だから自由貿易そのものに問題があるってのをかねてから指摘してきた、まず数少ない政治家で。私の尊敬する政治家だったので。

で、早速お訪ねしましたら、ちょうどやっぱりいま、選挙の真っ只中なんだから地方に出かけてまして。で、「わずかでもお会いしたい」っていうお話をさせてもらってて、その日の夜のうちにメールが来たんですけども、「大変申し訳ない」と。「大変忙しいので、いま選挙応援にまわってて」という形でありました。

しかし、そういう前もって、一応トーマス・カトウさんから一応、「行く」っていう話は入れてもらってたんですが、アポはとって頂いてなかったので。

で、前の民主党の院内総務、言ってみれば幹事長みたいな立場のリードさんと、前にもお会いしたことあるので、すぐもうお伺いしたり。
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で、一番の今日は、やっぱり今回のマコーネル院内総務。で、マコーネルさんっていうのは、まさに今の自民党で言ったら二階幹事長、そういう立場の偉い人なんです。

で、皆さんね、アメリカがTPP協定は私がはっきり、「アメリカは無理だ」というような、私が会って皆さんそうおっしゃっていましたが。その中で一番懸念されるのが、今年中に11月の8日に大統領選挙が終わったあと、新しい大統領、新しい議員で構成されるのが来年の1月中旬以降ですから、年内に、言ってみればレームダック期間中にオバマ大統領が自分のレガシーのためにこれを通してしまう、許してしまう、ということをまぁ一番恐れておったので、それのキーマンがマコーネル院内総務なわけです。例えば日本で言ったらあの二階幹事長みたいな立場の人。で、そういう風にお伺いしました。

で、そこでいろいろ雑談もしたんですが。その雑談の中では、結構なんと言いますか、マコーネル院内総務もレームダック期間中のいわゆる批准っていうのはあり得ないと、というお話だったんで、そういう意味では、非常にアメリカの国会の、まあその本人じゃなく政策担当の秘書官たちとの雑談なんですが、あり得ないっていう感じが出てました。

で、色んな議員さんのところを2~3訪ねて、その日終わったわけですが。何より、宿舎にっていうかホテルに戻りましたら、サンダースの事務所から電話があって、「明日、午後から来てもらえないか」と。いわゆる政策担当、TPP担当の。で、アレックス立法補佐官。このお二人で、山田さんの話をお聞きしたいという話で、お伺いしました。

で、非常に忙しい方々ですから、どれくらい時間をとってくれるかなあ? と思っていましたら、行きましたらもうすぐですね、あそこに通されましてね。

本当はアメリカの上院議員っていうのは政策秘書官だけで、なんと50人ぐらいいるんです。秘書だけでね。で、そういう人たちには議員の部屋だけでも、上院議員の部屋っていうのは日本の5倍から10倍ぐらいあるんじゃないでしょうかね、参議院の。

で、すごく広くて部屋も10ぐらいあるんですけれども。しかも今回の場合はですね、別のフロアにある会議室っていうのを借りてくれてまして、そこにわざわざフロアを降りて会議室まで通されまして、そこでアレックス立法補佐官、もう一人と思ってましたら丁度その言ってみれば、マット・スルローラさんという、アメリカの上級予算委員会の委員をやってて、言ってみれば統括する方ですね。サンダース事務所の。その方が、山田さん申し訳ないけど、風邪ひいて、電話で私の横に手を置きながら「電話でお話しさせていただくという事でよろしいかな」というので、「それはまあ結構です。私のお話を聞いて頂けるのなら有難いと思います」っていう形で、今の日本の状況をつぶさに話させていただきました。

そして、私としては、日本の国民はほとんど情報が知らされてない、政府は6300ページのうち1800ページ分しか訳してないし、あとは黒塗りだと。で、この中で何にもわからないまま、何にも知らされないままに、この国会でいきなり批准しようとしてると。

で、それに対して、ようやく国民も、「何かTPP協定はおかしいんじゃないか?」と、「アメリカがあれだけ反対している、何かあるんじゃないか?」と。「単なる農業の問題だけじゃ無さそうだ」というところまできたところですと。

で、そんな話しまして。だからなんとしても、ここでようやく日本で、例えば三宅洋平さんとか若い人たち。奥田愛基さんたちもそうですけども。TPPをいま真剣に取り組もうと、ひとつこれは日本を根底から根幹から日本の主権を危うくしてしまう。言ってみれば日本の独立を、私、損なうと思ってるんだけど。もちろん基本的人権保障、その他すべて、ということにどうやらみんなが気づき始めている。これから先大きなうねりになっていきそうな気がする。なってくるんじゃないかと、そう思ってる。

で、そんな中、アメリカでもバーニー・サンダースさんは若い人たち、特に、貧富の格差の貧困層の人たち、いわゆる困っている人たち、身障者の人たち、そういった人たちの絶大な支持を集めて、これだけの運動に盛り上げたんだから、ひとつ、バーニーサンダースさんが来てもらって、ひと声、国会前で声を上げてもらったら、日本はそれこそ、日本中が、私は沸き立つじゃないかと。そして、TPP反対にやっていけるんじゃないかと。

で、前の国会でもTPPを継続審議にすることができた。で、野党も頑張ってるし。今回、野党議員も、なんとしてもTPP協定は継続審議に持ち込みたいという形でいろんな準備してるし、且つ、今回は会期が非常に短い。

だから最初の10日、衆議院で頑張れれば、本格的な審議させずに、なんとか日本でも、この継続審議に持ち込んで、今回、批准を止めることは可能だと。ひとつ、それにはどうしても、バーニー・サンダースさんに日本に来てほしいと。で、まあ忙しいのはわかってます。大統領選挙まで動けないってこともよくわかってます。しかし、なんとかここは、ここはお願いしたいと。

そしてもうひとつ。選挙が終わったあと、いわゆるレームダック期間に、実際にアメリカでこれが批准されるかされないか、その瀬戸際のとき、バーニー・サンダースさんがそのキーマンである事をわかってると。で、バーニー・サンダースさんがいなければ、レームダック期間中に審議、もしかしたらアメリカも批准されてしまうという、そういう瀬戸際であることをわかってはおりますと。

しかし、あえて、日本が先に批准されてしまったら、アメリカにとっても大きなマイナスだと。で、ここは、まず日本を止めることに、ひとつバーニーサンダースさんの時間をいくらかでも、1日か2日でも日本に来て、ひと声上げてもらえないかと。是非お願いしたいと、そういう話をさせて頂きました。

いかがだったでしょうか? ねえ。でも、しっかり聞いてもらえたと思ってます。まあちょっとしつこかったんですが、アメリカ滞在中は、毎日、サンダースさんの事務所に顔を出してきました。で、企画官、いわゆるスケジュール担当のギルソンさんから、「山田さん、もし日本に行けるようだったら、私も一緒に行きたいな」と言ってくれましたし、「ぜひいらしてください」と、そう言って頼んで参りました。

残念ながら、ご本人に会うことは叶いませんでしたが、まぁもし日本のような感覚だったら、やっているところに追い込みで行こうと。で、そこでちょっとでもお会いできればと思ってたんですけれども。なにせ、自家用ジェット飛行機で次から次に動いているようなんで、現地の事情は追いかけるのは不可能でしたね。

【NAU】ちょっと距離が、日本と違い過ぎますよね。

【山田】違い過ぎますね。だから、それはできませんでしたけど。もともと地方に行ってるとは聞きながら出かけたので、でもみんながあまりにサンダースさんに、「山田会ってくれ、山田に会ってくれ」って、結構、500本とか1000本とかメールがいったんじゃないかと。そういう風に私も聞いていましたんで。非常に心強いと思って、みんなに本当に感謝申し上げます。

【NAU】今日もこれ観てくださってる方の中で、それをいろいろやってくださった方がいるんじゃないかなと思いまして、NAUでぜひ山田さんの話をお聞かせしたいと思って来たわけなんですけども。

もし、バーニー・サンダースさんが来日してくださるとかいう話になった場合には、三宅洋平まわりとして、選挙フェス、憲法フェスでやってきた最大規模のイベントを開いて。そこで一番いい形でパフォーマンスができたらなぁと。それは突然来ても、やらなきゃダメですよね。

【山田】そうですね。まぁバーニー・サンダースさん、どういう形になるかまだ明確じゃありませんけれども、まぁまわりの方々、例えば今までTPP反対を最初から徹底的に、バーニー・サンダースさんがTPP反対ですけど、もう6年前もっと7年前ぐらい前、最初のときから徹底的にTPPに反対したアメリカの『パブリック・シチズン』っていう団体あるんです。ラルフ・ネーダーって弁護士が作り上げた団体で、いまその責任者をローリー・ワラックさんっていうのがやってまして。

【NAU】IWJで配信が1回あった、あれですよね?

【山田】そうです。

【NAU】あの方。

【山田】なかなか魅力的な女性でね。もう私も5、6年来ずっと一緒に。日本にも何回も来てもらったんです。で、アメリカ行くとよく一緒に食事したりしてきたんですが。彼女たちのグループですね、いわゆる『パブリック・シチズン』これは大きな団体なんです。

で、そこのローリー・ワラックさんにお会いしましてね。ローリー・ワラックさんお会いして、ちょっとまぁ忙しい方でいまコネチカットかどっかに行ってきて、飛行機で帰ってきたところで、また出て行かなきゃいけないっていう中でね、「山田さんが来るんだったらぜひ」って形でお会いさせて頂いたんですけども。

で、結構ね、面白かったです、ローリーは。「山田さん、バーニーはそんなに日本で人気あるのか?」と。で、「ちょっと私は気に食わないんだ」と。「バーニー、一生懸命大統領選挙応援したんだけど、(今、バーニーは)ヒラリーを応援してる」で、「ヒラリーはもしかして通ったら変わるかもしれない、という心配してるんだ」と。

で、まぁそれを、だから「ヒラリーの応援だから私としては、バーニーに会ってないだ」と。それはだから、ちょっとおもしろくなかったんでしょうね。バーニー・サンダースがそのまま大統領選につっこんでくるのを、期待しておったのかもしれない、そこはね。

で、「でもよく分かった」と。「日本に批准させないことは大事だから、私からもバーニー・サンダースに言おう」と。それはね。で、「ただ、山田さん非常に難しいよ」と。「大統領選挙控えてる」と。「そのあとも予定っていうか、国会、アメリカの国会の立て込んでる」と。で、「その中で何とか行くようにするとしたら、11月のThanksgiving Dayとかあの辺の日程ぐらいしかないかもしれないけど、しかしそこは私も努力してみよう」と、そう約束して頂きましてね。
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【NAU】Thanksgiving Dayをですか?

【山田】まぁどうかわかんないけど、そのあたりぐらいが、可能性があるんじゃないかと。

【NAU】可能性があるとしたら。

【山田】あるとしたら。という割りによく冷静に、状況はよくつかんでもらって、もともとこっちも無謀な話でいってるわけだから、アメリカも年内一杯は、レームダック期間中の審議も、むこうとしても責任ある立場だから、サンダーさんにしても。でもまあなんとかでもあれですね、やってみようと約束してくれましてね。

で、そのあとね、おもしろかったのは、やっぱりアメリカのいわゆる『全米ファーマーズユニオン』って、アメリカで2番目に大きい農業組合なんです。

これは前BSEの時にも、僕会ったことあるんだけど。前の会長でしたけどBSEの時はね。ジョンソンさんって会長で、で、ここは根っからTPP反対でね。なんで反対か? っていうと、いわゆる『モンサント』とか『カーギル』とか、ああいう大手『ダイソン』とか、大手の会社にこの20年、アメリカの農業は全部種子からみんな支配されて、借金漬けになってしまって、で、農家がドレイン農場になってしまった。

企業型農業、これは間違いだと。やっぱり家族農業が主体で、独立系の小さな農家、これの集まりの団体なんです。だからTPPのこういう農業政策、輸出政策、断固反対なんですね。

で、ひとつ色々話して、まあ私も日本は家族農業主体で企業農業ではなくアメリカみたいに直接支払い、ヨーロッパみたいに直接支払いの所得を保障政策、それを元にした家族農業で、農業、食料っていうのはもともと自由市場競争になじまないものだと、自給率、食の安全、環境保全という意味でも、非常に大事な問題だというところで、意見一致してるんです。その農業団体と。

で、色々話して、彼も非常に日本の状況知りたがってて、「そうか」と、「日本でも批准できないっていうことは、批准させないということはできるね」と、やれば。で、「それにバーニー・サンダーズ来て、そういうことが役に立つなら、私から直接話しよう」と、「いつ頃行ってもらったらいいか?」と言われるんで、「できれば11月8日までは無理だと思うけど大統領選挙までは、そのあとでもできないか」という話したら、「いや山田さん、それじゃあ遅すぎるだろう」と。「日本の国会は、あなたの話だと、衆議院で強行採決されたとしたら、30日経ったら参議院で自動成立するってことになる。そうなれば、やっぱり11月8日の大統領選挙の前にバニー・サンダーズに行ってもらわないと困るだろ」と。「私からそのように話する」と。
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【NAU】素晴らしい、素晴らしい話がきてますね、それは。

【山田】そう言われましてね。いやー、力強くて嬉しかったですね。で、それだけじゃないんですよね。結構ね、日本でいったら『連合』アメリカでいったら『労働総同盟』っていう、言ってみれば日本の連合みたいな組織、そこのトラカムさんっていう会長がいるんです。で、私も日本でお会いしたんですが、まあ30代の時に炭鉱の委員長やったという、まぁあのポーランドのワレサ委員長みたいな風格の人です。

【NAU】炭鉱の? 石炭の。

【山田】うん、炭鉱の委員長。石炭のね。だから、たたき上げの組合長なんですが、すごい魅力ある人でね。で、その方が日本の帝国ホテルで、私も呼ばれていったんですが4、5人で話した時に、その時『連合』の古賀会長も当時来てまして、TPP断固反対だってアメリカの労働組合は全部反対してる。で、古賀会長は日本はその時は『連合』は賛成だったけど、僕は古賀さんに皮肉言ったんですけどね、で、彼がその時にはっきり言ったのは、「TPPに賛成する会員議員、総選挙あるから、1人残らず落とす」と。で、大統領選挙は、「もちろんTPP反対を応援する」と、はっきり言ってましたからね。

実は今回、会長には会えなかったのですが、副会長のドレイクさんにお会いしましてね。で、やはり同じように、「山田さん、まったくその通りだ」と。「我々はTPP断固反対する」と。で、「そういう意味では、我々もまたバーニー・サンダースを応援してるし、山田さんの趣旨はよくわかった」と、そう言って頂きましてね。

で、もうひとつ。アメリカでは消費者団体の『パブリック・シチズン』と並んで、環境団体が大きな力を持っているんです。で、『シエラクラブ』という環境団体があって、ここのポールさんっていう、ワシントン代表が来てくれました。わざわざ来てくれたんですけど、いろいろ話しましてね。で、「非常に環境団体としての我々としては、地球温暖化の問題からいろんな問題を抱えていて、TPPになったら更にそれは加速されていくだろう」と。

で、殊に、漁業のことをポールさん聞かれましてね。確かに、環境の章20章の16条に、漁業のことがいっぱい書かれてるんですよ。で、「山田さん、今回漁業のことで日本の漁業のことを詳しくお聞きしたい」って言うんで、あんまり時間無かったんですが、今、私の書いている漁業部分のところを、翻訳して送るように約束してきましたが。やはり大変心配されてて、「日本でもまさに批准できないように、私たちも協力したい」と、そう言ってくれましたんで。いろいろな形で、今回まわりからサンダースさんに対して、ひとつぜひ日本にも来て頂くように、という意味では効果があったし。

で、議員を待っているときに気づいたのは、「山田さん、日本でも反対運動があるのか?」と、言われた時でしたね。日本でもTPP報道されないけど、日本で報道されない以上に、日本の動きがアメリカでは報道されないんですね。確かにそうかもしれない。

だから、アメリカの議員にしてみれば、「日本もベトナムと同じで、賛成してるんじゃないか。むしろ、ニュージーランドとかカナダとかオーストラリアとかチリとかペルーあたりが強い反対がある」という風にとってるっていう感じしましたね。これが意外でした。だから、そういう意味でも、日本から出て行って良かったんじゃないかと。

で、最後にホワイトハウスの前で、我々パルから東京理事長野々山さん、神奈川の理事長の吉中さんに、で、奥留君といってTPP新聞を作ってくれている『24のギモン』も編集してくれた奥留君と、で、佐々木君っていう私のところの佐々木君と、で、私の5人で、日本から筵旗を持ってきてたんで、法被着てハチマキして、ホワイトハウス前で横断幕を拡げて、「TPP反対だ!」と、ガンガンやったんです。
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そしたら、『パブリック・シチズン』のメリンダが声かけてくれてたのかな? アメリカの『FOE』かな? 環境団体とか。ベン教授といったかな、ちょっと名前忘れちゃったけど、教授がTPP反対のプラカードを持って参加してくれましてね。で、何人か集まってくれて、来てくれて、一緒にTPP反対と結構いろいろな人が写真撮ったり、見てくれたりしてましたね。

【NAU】『ジャパンタイムズ』と『産経新聞』は記事にしてましたよ。

【山田】あ、そうですか。

【NAU】ちゃんと写真入りで、『ジャパンタイムズ』は。あ、『産経』も多分写真入りでしたね、ホワイトハウスの前にザッと並んで、ハチマキしている山田さんのいる姿が、ちゃんと日本側には、その2紙出てて。配信はちゃんとされてて。多分『ジャパンタイムズ』なので、『ニューヨークタイムズ』も記事にしたのか、っていう形なんじゃないですかね。

【山田】はい。向こうの新聞、いくらか書いてくれたようですね。だからそういう意味で、今回、私たちのミッションっていうか、なんとかこうして頑張ってきました。本当に皆さんに応援頂いて、ありがとうございました。

【NAU】でもそういう話ですと、これからも英語での発信も続けなきゃいけないってことですよね。

【山田】そうですね。だからアメリカ国民は、日本人も反対してる人がいるっていうことも知らない。

【NAU】そうですね。

【山田】これはね。だから、今回はそういう意味でも有意義だったかなと思います。

【NAU】このあと15日にやる集会の様子とかも、ちゃんと英語でも配信するみたいなことを、ちょっと可能性があるなあと思いまして、NAUの方で英語発信が出来る状態っていうのをどう作れるか、みたいなことは準備をしていたので、それはやらなきゃいけないんだなという事は、お話を聞いて確信しましたし。

【山田】はい。お願いします。まぁ私にできないけど、みんなで力を合わせてやればね、必ず大きなものになっていくし。で、今まで私たちが下働きで、一所懸命TPP反対運動の準備してきましたけど、これからは若い世代に、若い人たちに日本を背負ってくれる若い人たちに、この運動をね、さらに、さらにさらにっていうか、引き継いで大きいものにして。で、日本の間違わない方向。ね、日本の本当に主権が失われないような、独立した日本。まあトーマス加藤が私によく言ったのは、いわゆる、「幕末以来の日本の独立の危機じゃないか」これをなんとかひとつね、みんなで守らなきゃいけない。

明治維新を、坂本竜馬とか若い人たちが頑張って、日本の独立を守ったように、今回アメリカっていうか、アメリカって正確に言ったら一握りの多国籍企業、600社の多国籍企業、ウォール街、これによって日本を、世界を支配しようとしてる。これに対して、日本は守る、日本は日本として独立した我々の平等な、住みよい豊かな世界を日本でも作っていける。

これをぜひ若い人たちに、若い人たちに担ってもらわなきゃ、まさに今、幕末と同じとき、同じ時、同じ先。で、TPPはローリー・ワラックは私に言ったけども、まさに魚をまな板の上に乗せれば、時間が経てば経つほど臭くなって食べれなくなる。

今、TPPはこの国会で、まな板の上に乗せられた。それを時間をかけて、時間をかけてみんなに知ってもらえば、それはやっぱりここで日本で本気で騒がなきゃいけない。それをみんなにお願いしたいなと思ってます。

【NAU】ありがとうございます。

【山田】どうもありがとう。

【NAU】最後に簡単に、今後予定されている何かTPPに関する反対のイベントとして、と思いますが、もうこの次の週末ですけれども、10月15日にまずは芝公園で集会があるわけですね。それは簡単にご説明頂けますか。

【山田】はい、芝公園で11時半から全国から集まってくれそうです。1万人集会という形でみんなで集まって、洋平さんとか皆さんにもぜひ参加して、若い人たちに参加していただいて、そしてみんなでこの、「TPP批准させない! 粉砕!」という形で、デモ行進を銀座まで行きたいと思ってます。

で、その前にね、実は水曜行動といって先週もやりましたけど、明日。明日水曜日ですよね? 明日それこそ5時から国会議員と、そして市民団体、皆さんと意見交換会をやって、6時から第二議員会館の前で、デモンストレーション、アピール行動、これをやります。ぜひこれにも参加して欲しいんです。で、みんなで声掛けてほしいし。

で、私はTPPの分析チームと明日2時から国会議員との意見交換会。国会審議始まってますから。どういう問題をこうして意見交換したら良いかっていうのを、やらさせてもらおうとしております。

で、今日は夜は、違憲訴訟弁護団との打ち合わせが夜入ってるんですが。明後日は、2時から記者会見を、10月15日の分と、ちょっと著名人の皆さん方、TPP反対してる人たちと一緒に、記者会見も予定してますし、これからはほんとに、矢継ぎ早にTPP反対運動やっていこうと思ってますが、まず大きなイベントは、今、お話ししました10月15日11時半芝公園。これはぜひお願いしたいと思ってます。

それからもうひとつ、ケルシー教授が10月30日昼過ぎに、日本に来てくれますので、11月1日朝早く発つんですけど、この間。

TPP反対運動っていうのは、まさにケルシー教授が最初に言い出して。

【NAU】こちらの方ですね?

【山田】そうなんです、そうです。『異常な契約』って、TPP最初の本を出したのがケルシー教授で。それを日本で翻訳させたのは翻訳やってもらったのは私なんですよ、本出したのは。だから、そういう意味ではね、ケルシー教授にぜひ来てもらいます。

世界で一番詳しい、最も第一人者です。ケルシー教授。そのケルシー教授の話を、皆さんで聞く。で、なんとかここでTPP批准を止める、というところ。それをひとつ今回は若い人達にそれをお願いしたい、と思ってますけども。で、みんなで頑張りましょう。

【NAU】15日については、NAU三宅洋平のまわりとしましては、まずは『三宅商店』の方で、今、TPPの新しいステッカーをデザインしまして、ちょっとほぼ原価くらいなんですけれども、お金払って買って頂くものになるんですけれども、大小サイズがあって、そのステッカーを用意しております。

それからあと、集会のところにもそれを持っていきますし。あと本とかパンフレットとか、そういった皆さんが手にとってもらえるものを物販として出すのと。もうひとつ目玉としては、無料のフライヤー、チラシを新たに作ろうと思っておりまして。これは、とにかく今までのTPPのものっていうのが、まあTPPの内容に比例してといいますか、ものすごい複雑なチラシばっかりになってしまうので、どこまでアーティスト三宅洋平っていうブランドが維持できるかっていう、わかりやすいTPPのチラシを、今、用意しようとしておりまして。それも初お目見えを、その集会の場にしようかと、そこでまず配り始めます。

【山田】ありがとうございます。

【NAU】それから30日というのも、31日がおそらくケルシーさんが一番動ける日だと思いますので、31日に何らかの形のイベントをいま用意して、そこで、「勉強会」っていうと堅苦しい感じですけども、このまえ、「憲法フェス」って名を打って、憲法についての勉強をしながらも、音楽も楽しんだりとかそのようなイベントを企画したんですが、それと似たような形か、また新たな新境地を開拓するのかですけども、なんらかの形で、そのケルシーさんのお話を聞くという場所を、今、セッティングしようと準備しております。

【山田】はい。

【NAU】で、突然、バーニー・サンダースさんいらっしゃったら、まあそこはもうそのシフトにもういきなり変わるということですね。

【山田】そうですね。はい。

【NAU】じゃあそういう形で、今後も山田さんと三宅洋平と一緒に動いていきたいと思いますので、皆様もよろしくお願いします。

【山田】よろしくお願いします。

【NAU】今日はご視聴ありがとうございました。

【山田】どうもありがとうございました。

この文字起こしは、以下の動画を元に行ないました。

※インタビューそのものは動画の4分10秒あたりから開始します。配信開始の告知などをしていた冒頭は無音の準備時間となっております。ご了承ください。

http://twitcasting.tv/nauofficial/movie/313853865